【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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2年間                      有りがちな美女転生者の苦労
ボア・ハンコックの〝夫〟は未来の海賊王


私は原作と乖離しまくっている「ONE PIECE」の主人公に出会えたことを喜びつつ、なぜか二次創作だと定番とも言えるハンコックの〝夫〟という肩書きを得てしまったモンキー・D・ルフィを見つめている。

 

原作のルフィと言えば冒険と自由を愛する海賊であり、あんまり色恋沙汰には興味を示していないタイプの主人公のはずなんだけど。

 

「うんめえええぇぇぇっ!!」

 

「ああ、そんなに沢山食べて♥️」

 

ハンコックは自分の作った愛妻料理に飛び付き、バリバリムシャムシャと無尽蔵に体内に放り込むように食べるルフィを、うっとりとした目で見つめ、次々とルフィに料理を差し出している。

 

「レイリー、どうするつもりにょな!?」

 

「ハハハ、私は何もしていないさ。あれはルフィ君が内容も確認せずに婚姻届にサインしてしまったせいだよ。そこのお嬢さんも知っているだろ?」

 

「私に振るのはやめて」

 

ニヤリと笑みを浮かべるシルバーズ・レイリーの醸し出すダンディなフェロモンにドギマギしながらもレイリーに言い返す。

 

そもそもハンコックとルフィの夫婦関係は「私達のルハン(ワンピース)は実在する!」とか叫んでる派閥のせいだし。

 

「ばばさま、私は向こうに行ってます。ついでに言えばウチのお祖母ちゃんを現地妻にして放置したお祖父ちゃんとは関わりたくないです」

 

「ハハハ、相も変わらず刺々しいな」

 

「にゃもお……こっちも面倒事にゅか」

 

私の言葉にレイリーは高らかに笑っている。

 

まあ、私もお祖母ちゃんがシルバーズ・レイリーと関係を持っている上に転生者なんていう面倒臭い家系に産まれた事実は知りたくなかったさ。

 

「はあ、ウチの推しはクロコダイルだもん」

 

ハンコックに着いていけばマリンフォードで出会えたかも知れないけど。あそこで離反したら面倒臭いことになりそうだし、私としては推しと交際するのはシンプルに有り得ない。

 

自分の推しは愛でるものだ。

 

「リンドウ、クロコダイルが推しというのはどういうことかね?」

 

「うっさい!加齢臭が臭いんだよ!!」

 

にっこりと微笑んで私に話しかけてきたレイリーに、そういえばピシリと動きが固まり、ズーンと静かに項垂れてしまった。そんな態度取っても私の意見は絶対に変わらないからね。

 

私は静かに推し活するんだ…!

 

「ハンコック、ありがとうな!」

 

「はうっ♥️良いのじゃ、これも妻の務め…♥️」

 

向こうは向こうで楽しそうにしている。

 

ハンコックは、このままルフィと平和的に夫婦関係を維持できれば良いけど。

 

この「ONE PIECE」の世界には『ルフィと恋人になろうとする転生者』に加えて最強の幼馴染みポジション(赤髪海賊団の歌姫〝プリンセス〟ウタ)という強敵もいるのだ。

 

 

 




〈リンドウ〉

九蛇海賊団のリンドウに転生した女

九蛇海賊団「狙撃手」のリンドウに転生した女性。原作と違ってタバコではなく、乾燥アロマを咥えて精神安定を常に試みている。自分の祖母もまた転生者であり、さらに祖父はシルバーズ・レイリーという二次創作に有りがちな厄介すぎる家系に、いつも気苦労している。

バズーカ砲の使い手だが、バズーカをトンファーのごとく使うため「狙撃手」とは思えない武闘派だったりするけど。決して血筋は関係無い。ちなみに「ルハン」派閥だけど、過激派にはドン引きしている。

推しは「サー・クロコダイル」です。


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