【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「ONE PIECE」の世界だけど。
ほぼ原作に介入しようとする転生者によって発生する二次被害の規模は〝拳骨衝突〟並みに酷い。下手したら原作なんて皆無なんじゃねえかと思う。
まあ、オレは原作知識忘れてるけどな!!
「なあ、フルボディ」
「どうした」
「アレって同郷のヤツか?」
「…………どいつだ?」
ジャンゴの言っているヤツが分からず、素直に聞き返せば「あの魔女みたいな鼻とビール腹の男だよ」と指差してくれた。かなり強力な〝覇気〟を持っているのは分かるが、あまり敵意は感じない。
ホントに転生者なのか?と観察する。すると、あっちもオレに気づいたのか、ニンマリと笑顔を浮かべて近寄ってきた。また、変なのに絡まれるのか。
「フェフェフェ、オレに用か海兵ェ?」
「お前って
「おう!泣く子も笑う〝国盗り〟のフォクシー様だ!!」
「国盗り?やっぱり銀狐じゃないのか」
オレを放置して話を続けるジャンゴとフォクシーと名乗った男の会話を聞きつつ、カフェの店員にコーヒーのお代わりを頼み、ジャンゴが食べずに置いていたチョコケーキを頬張る。
折角のケーキがダメになったら大変だからな。
「フルボディ、人のケーキを食べるのは良いがあとで奢れよ。それと余裕を見せるな、ふつうにフォクシーは億越えの海賊だ」
「ソッチは勉強熱心だな!そうともオレこそ〝デービーバックファイト〟で国を盗った大海賊のフォクシー様だ!!まあ、今は経営破綻して、かなり生活苦だけど」
「で、その国盗りが何してるんだ?」
なにか世知辛い事を言っているが、ふつうに海賊の治めていた国を盗った大海賊であり、本部の中将クラスの〝覇気〟は纏っている。
強ち、冗談まみれって訳ではない。
「じゃあ、またな!」
「「気を付けてなー」」
なんか大海賊というより気さくなオッサンだな。
そんなことを考える。
「ちなみにフォクシーの食べた悪魔の実『ノロノロの実』は〝覚醒〟してる上に半径20メートルに至る無機物・有機物を問わず、完全鈍化させるんだとよ。これ、その気になれば一方的に四皇すら殴れるそうだよな」
「バケモンじゃねえか」
ジャンゴの言葉に驚きつつ、オレは今すぐ追いかけてケンカを吹っ掛けようかと思ったものの。〝見聞色〟を介して「来るなら相手になるぜ?」と返事が返ってきた。
「フルボディ、頼むから暴れるなよ?」
「オレが暴れん坊に見えるのか?」
「ああ、完全に暴れん坊に見えるぜ」
「ブッ飛ばすぞ、クソヒゲ」
オレの問いに即答したジャンゴに拳を振りかぶるが、その前に全力で逃げられた。本気で殴る分けねえだろ、大事な相棒で親友だろ。
まあ、張り手はブチかますけど。
〈フォクシー〉
フォクシーに転生した男
フォクシー海賊団の船長でありながら非加盟国を加盟国にするために〝国盗り〟を行った大海賊。悪魔の実は〝覚醒〟しており、半径20メートルに入った無機物・有機物を問わず完全鈍化してしまうため無敵の王様とも言える。
強さは四皇に劣っているものの。本気で能力を駆使して戦えば一方的に戦える強さはある。ちなみにカイドウにケンカを吹っ掛け、ふつうにノロノロビームで鈍化して尚も加速したカイドウに殴られた経験あり。
〝懸賞金8億1000万ベリー〟
非加盟国を盗った挙げ句、カイドウにケンカを吹っ掛け、カイドウと楽しく酒盛りを始まるなど馬鹿騒ぎした結果。海軍も五老星も下手に手出し出来ない変な立場になった。