【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ディエス・バレルズと言えば海軍を裏切った挙げ句、コラソンに「オペオペの実」を奪われて死ぬキャラだ。そんなバレルズに転生し、オレは家族を守るために世界政府に属する事を決意した。
「うおおおおおっ!!〝
「まだまだ甘いぞ、ドレーク」
「なっ、ぐはあ゛っ!?」
果敢に斧と剣を振るってオレに飛び掛かる愛息ディエス・ドレークの剣戟を受け止め、襟首を掴んで地面に叩きつける。ドレークは武器を落とさずに転がり、オレと優位に斬り合える間合いを確保する。
その判断は正しい。
だが、同等あるいは格上の相手に間合いを積めずに呼吸を整えようと休むのは失格だ。地面に叩きつけられる瞬間に武器を振るえばオレの腹か足は確実に斬れていた。
「くっ、やはり父さんは強いな」
「そう思えるのは今だけだ。いずれお前はオレを越えて、世界最強の剣士と渡り合える海兵になる。スパンダイン司令官の息子も前回のエニエスロビー襲撃を受けて、今も鍛え直しているそうだ」
「スパンダムさんも鍛え直しているのか。尚更、父さんに一撃を入れたくなったぞ…!」
「ならば、此方も応えよう」
ドレークの心意気にオレは兜割を抜き、とくに正眼や上段に構えることなく無形に構える。無形と言っても無造作に構えているだけで、オレが無形の位に到達しているわけではない。
「〝
「ドレイク、兜割りとはこうやるのだ!」
オレの脳天を狙って斧を振り下ろすドレイクの手首に小太刀の鎬を叩きつけ、剣戟の軌道を逸らしながら小太刀を振り上げ、そのままオレは小太刀をドレークの頭に叩きつけ、力任せに地面に押し倒す。
その瞬間、地面に凄まじい勢いで亀裂が走り、ドレークの背中は僅かに亀裂の中に沈む。
「斬れてない?」
「馬鹿者、息子を斬る親が何処にいる」
「……また手加減したのか」
「いいや、本気の二割は出したつもりだ。オレもお前の気迫に少し呑まれた。まだまだ、剣の道を極めたとはいえん。ああ、あの若人の輝きには程遠いな」
そうオレは呟いてしまった。
オレの事を吹き飛ばしたフルボディくん。おそらく転生者の犇めき合うこの「ONE PIECE」の世界で限り無く最強候補に名前を連ねる一人だ。
ジャンゴくんは少し原作を尊重しすぎる気質だが、吹っ切れてしまえば化ける。まあ、あの二人は一緒に居れば大抵の難題は攻略できるだろう。
ウチの息子とも仲良くしているようだし。また世界政府サイドに勧誘してみるとしよう。今度は手駒としてではなく、オレを越える海兵として。