【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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エレジアへ行こう

エレジアに行きたい。

 

そう言ってきたジャンゴの「少しだけ変えたい未来がある」という言葉に耳を傾ける。いつもなら「原作の危機を転生者(オレ達)の好みで好き勝手に歴史を改変するべきじゃない」と持論を話すジャンゴの珍しい提案だ。

 

「どういうつもりなんだ?」

 

「最悪の結末を変えるためだ」

 

「最悪の結末?」

 

「ああ、少し前にシャンクスと一緒に東の海を航海しているウタって女の子は覚えてるな」

 

「ああ、覚えているが…」

 

「オレは彼女の結末(みらい)を変えてやりたい。エゴだってことは分かっている、すべてオレの自己満足で身勝手な感情の押し付けだ。だが、それでもオレは、彼女の笑顔を守りたいんだッ!」

 

もはや土下座する勢いで本音を吐き出すジャンゴの両肩を掴み、親友が土下座する前に立ち上がらせて、軍帽とメリケンサックを執務室のテーブルに置く。

 

「ジャンゴ、お前の想いは受け取った。オレもお前の見たいっていう結末(みらい)に着いていってやるよ」

 

「フルボディ…!」

 

オレの言葉に感涙するジャンゴの肩を叩きつつ、オレは執務室のど真ん中でオッサン同士で抱き合っている現実に少しだけ危機感を感じ、即座にジャンゴを座らせる。

 

そんなオレの予感は的中しており、コンコンと軽くノックを繰り返して部下が部屋に入ってきた。しかも大量の書類を抱えて、だ。

 

エレジア、行けるかなオレ?

 

そんなオレの不安に気づいていないジャンゴは部下に手渡された書類の分別を手伝っている。お前、そんなことしたら残業しなくちゃいけなくなるだろ。

 

「フルボディ大佐、今度の休日なのですが。もし宜しければ一緒に食事をしませんか?」

 

「あー、別に良いが、こんなオッサンでいいのか?」

 

「えぇ、フルボディ大佐で大丈夫です」

 

「それならいいが……」

 

ふと殺気を感じてジャンゴに視線を向ける。

 

チャクラムを揺らしながら「ワン・ツー・ジャンゴで犬になれ」と怨嗟の言葉をオレに向かって吐き続けている。やめろやめろ、部下に当たったらどうするんだ。

 

「ところで、その、エレジアに行くのですか?」

 

「……聞こえてたのか。まあ、ジャンゴがどうしても止めなくちゃいけない未来を見たらしいからな(まあ、実際はジャンゴの覚えている原作の知識だけど)」

 

「確か〝見聞色の覇気〟というものでしたね。私には使えませんが、そのようなモノも見えるようになるんですね、フルボディ大佐達の覇気というものには」

 

オレは最近になって使えるようになった覇気の初心者だけど。ジャンゴに関しては覇気じゃなくて原作の知識を利用して、事前にネームドキャラの対処法を用意しているんだよなあ……。

 

 

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