【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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あなたのヒロインになりたくて!?

私、ムーディは転生者である。

 

原作だとフルボディ大尉と海上レストラン「バラティエ」で仲良く食事するワンシーンに登場するモブの女の子だ。

 

まあ、私の知らないところで「ONE PIECE」の世界観が大きく変革し、もはや転生者の暴走によってごちゃ混ぜになっている始末だ。

 

とくに経済的にも知名度的にも安全だった筈のフルボディは私の知らない女の子と付き合っているし、支部と本部の二つを掛け持ちして活動している。

 

彼に近づいて玉の輿とは言わないけど。わりと安定した生活を夢見て海軍に入った意味も無くなったし、ホントにどうしましょう。

 

もう、いっそのことジャンゴに路線を変える。

 

「ねえ、ヒナさんはどう思う?」

 

「……わたくしとしては部下の赤裸々な略奪愛に言葉も出ないわね。そもそもフルボディ君って一途だし、貴女に目移りするとは思えないのよね。ヒナ確信」

 

「そうですよねー。でも、いいなあ…アイボリーちゃんは好きな人と結婚できるんですよねぇ……」

 

「ヒナ共感」

 

そんなことを話しながら新聞に載っている『フルボディ中将&ジャンゴ大佐、またしても大活躍!?』なんて見出しと共に療養中なのに海賊を倒している彼らの活躍に深い溜め息を吐き出す。

 

「ヒナさん、スモーカー大佐はダメですか?」

 

「ウ~ン、わりと彼って真面目だけど。たしぎちゃんも近くにいるし、ライバルになるかも知れないけど。ホントに狙ってみる?」

 

「ですよねー」

 

ガチの視線を向けてきたヒナさん。

 

さすがに友達の狙っている?男性を横取りできる自信はないし。そもそもスモーカー大佐とラブラブする自分を想像できないので無理だね。

 

「……いっそのこと年上を狙うか?」

 

「たとえばクザン大将とか?」

 

「あんなモジャモジャとムーディちゃんが付き合うのは流石に看過できないわ!あのキャバクラに通い詰めてそうな見た目で、なんなら女の子を誑かしてそうなヤツにムーディちゃんはあげないわ!ヒナ激怒!!!」

 

「お、おお…」

 

「よし、わたくしと付き合いましょう!ヒナ名案」

 

「え?ちょ、えぇヒナさん香りに酔ってます?」

 

とんでもないことを言い出したヒナさんに私は自分の食べた「パルパルの実」の影響なのかと考える。パルパルの実は香りを操作し、精神安定や精神暴走を引き起こす感じの悪魔の実だと私は解釈している。

 

「まずはデートするわよ!!」

 

「んえぇーーーっ!?」

 

あれよあれよと流されていき、私はガールズラブルートに突入してしまうようです。まあ、ヒナさんって美人で可愛いし、ありといえばありかな?

 

「ムーディちゃん、ハネムーンは何処にする?」

 

「マジで、ホントに結婚するんですか!?」

 

「ヒナ本気。わたくしはウソは言わないわ」

 

フンスと胸を張って宣言するヒナさん。

 

どうやら私はヒナさんに本気で気に入られていたようです。ウ~ン、やっぱり転生者のせいで「ONE PIECE」の世界観がすごいことになっているね。

 

 




〈ムーディ〉

フルボディとバラティエにいた女性

彼女自身は自分を原作のワンシーンに登場するだけの存在だと思い、基本的に情報も少なかったので玉の輿を狙って海軍本部に入隊。そこそこ成績も良く、ヒナ大佐の部下として活動し、中尉まで昇格した。《/b》

また、パルパルの実を食べた〝香り(パルファム)人間〟であり、他人の好む香りや精神を操作する香りを調合し、眠りに誘うことも出来る。現在、ヒナ大佐のガールズラブルートに突入中────。


〈パルパルの実〉

超人系(パラミシア)

多種多様な〝香り〟を出す能力。睡眠、幻覚、酩酊、興奮など能力者の好きなように相手の精神に作用する。ただし、副作用として能力者は好意を寄せる相手の欲望を飛躍的に底上げする。


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