【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

163 / 316
2年後
フルボディ中将、復帰であります


ちょうど2年の月日を経たオレとジャンゴはシャボンディ諸島までやって来ていた。その理由はシンプルにルフィ達を見送るためだが、あわよくば捕まえるためだ。

 

まあ、ジャンゴに邪魔されるだろうけど。

 

「テーマパークみてえだな」

 

「いや、当たり前だろ?ルフィ達の話題は頂上決戦してないから世間には伝わってないし、オレ達は見回りと反省を兼ねた平日の真っ昼間の勤務だ」

 

「反省?オレ達に反省すべきところあるか?」

 

「………だめだ…多すぎて分からん、」

 

オレの問いかけにジャンゴは遠い場所を見つめて呟く。そこまで良くないことをしていたのかと驚きつつ、オレは「なにがあってもオレ達は親友だ」と伝える。

 

「いや、大半はフルボディだが?」

 

「清廉潔白のオレがかァッ!?」

 

「?……すまん、なんだって?」

 

「まあ、オレが原因の事件は多少はあったことは認めるけど。ジャンゴの原作沿いに進もうとするところも悪いんじゃないか?」

 

「…その事は反省してるし。ちゃんとアーロンパークに寄付を続けてるんだ、お前もそろそろ許してくれ。さすがにルフィ達に会いづらいんだ」

 

ただの自業自得だろ。

 

そんなことを思いながら今日も平和に変態の横行するシャホンディ諸島の天竜人に対する鬼畜な所業の数々にオレは満足げに笑みを浮かべている。

 

「だいたい同郷の奴ら(てんせいしゃたち)の悪行だよな」

 

いや、悪行というより極悪行だな。たまに亀甲縛りで駆け回っている天竜人もいる上に、女王様風のオカマやお姉さん、あとコスプレイヤー集団も大量に暴れている。

 

「なあ、アレは止めないのか?」

 

「ジャンゴ、アレはオレ達には止められん」

 

ジャンゴの指差す方に立つ集団にオレは諦めの視線を送ることしか出来ない。そもそも「ONE PIECE」の世界でヒロインの座を狙えるのか?

 

「ヒロインになりたいかー!!」

 

「「「おおぉーーーっ!!」」」

 

そんなことを叫ぶのは美女ばかりだ。

 

しかも強さも上澄みだな。

 

「生命帰還を美容に運用してやがる。あとでアイボリーのために聞いてみようかな」

 

「アイボリーの嬢ちゃんに使えるのか?」

 

「使えないけど。聞く分には損はないだろ?」

 

オレの呟きに質問してきたジャンゴに応えつつ、ワイワイと『我らはヒロインになる!』と御旗を掲げてシャホンディ諸島を、主にサウザンドサニー号の近くを練り歩く集団を見送り、オレとジャンゴは見回りを再開する。

 

「なあ、ジャンゴ。そもそもホントにルフィ達が再集結するのは今日なのか?」

 

「ああ、ホーディの結婚式でマダムに占ってもらった……けど、ホーディも名実ともにアーロンの義弟になるわけだが、アイツ地上に来れるのか?」

 

「おいおい、無理に決まってるだろ?」

 

そんな他愛ない話を繰り返しながらオレ達はルフィ達の門出を見届けるために、今日も今日とてシャボンディ諸島の治安維持を貢献する。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。