【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝NTR撲滅委員会〟のカリブーさん

新魚人海賊団の逮捕に時間を掛けてしまったが、無事にオレはアイボリーと結婚式を挙げることに成功した。ただ、おつる中将の「あたしの居ないところで挙げたねェ…!」と恨み言を吐かれた挙げ句、面倒臭そうな仕事を押し付けられた。

 

「新婚旅行……」

 

「うっ、すまない」

 

しょんぼりとするアイボリーに罪悪感を感じるオレを嘲笑うように、ぬるりと現れたのはカリブーだった。しかもヤツの手には何故かご祝儀とペアチケットらしきものがある。まさか、くれるのか!?

 

「ケヘヘヘ。へたっぴだぜ、お嬢さん」

 

「ま、また現れた!?」

 

「折角の新婚だっていうのに旦那は仕事で旅行に行けないだァ~っ。ケヘヘヘ、そういうときは信頼できる部下に仕事を預け、これから立派な海兵になる部下の成長として促せば良いんだよォ~~っ!」

 

「「(な、なるほど…?)」」

 

オレとアイボリーはカリブーの言葉に頷きつつ、彼の手渡してきた『魚人島リゾートタウン宿泊券』を受け取る。これはッ……たまにジャンゴが観ている映像伝電虫のリゾート広告に登場する高級ホテルだ!

 

「ケヘヘヘ、NTRは滅ぶべし。オレはアンタ達の幸せを底なし沼の中で見守っているぜェ~~っ。ケヘ、ケヘヘヘ、ついでに仕事も手伝ってやるさ」

 

さてはカリブーは良いヤツだな。

 

そんなことを思いながらアイボリーと楽しい新婚旅行を想像する。普段のスーツ姿の彼女も素敵だが、リゾート特有の水着姿も見れるかも知れない。

 

そんな淡い期待を胸に秘めて魚人島の大通りを歩いていると荷物を抱えたジャンゴが追いかけてくる未来を察知し、くるりと後ろに振り返る。

 

「おおぉぉーーーーいっ!!!」

 

「此方は新婚じゃボケぇぇーーーっ!!!」

 

「がふへっ!?」

 

ひねりを加えたアッパーカットは見事にジャンゴのアゴを捉えて、美しい曲線を描いて彼をカチ上げた。ドグシャッ!なんて落下音も聴こえるが。

 

今はアイボリーとステキな新婚旅行…!

 

「ケヘヘヘ、割り込み禁止だぜッ!」

 

カリブーさんの声が聴こえて、後ろを振り向く。

 

そこには、なんと仰向け式(リバーシブル)フロント・ヘッドロックをジャンゴに仕掛け、ガッチリとジャンゴとジャンゴの両足を絡めるようにクラッチし、ボストンクラブを決めるカリブーさんがいた。

 

「〝スワンプマンズ・ムーヴメント〟ッ!!」

 

キン肉マンかな?

 

キン肉マンに登場する必殺技なのかな?とワクワクしてしまう。そんなオレの頬っぺたを摘まんで、プンプンと怒るアイボリーの可愛さを楽しみつつ、オレはリゾートへと向かうのであった。

 

 

 




〈カリブー〉

濡れ髪のカリブーに転生した男

転生者の中では良識派の「NTR撲滅委員会」に所属しており、仲睦まじい夫婦やカップルに降り掛かる悪事(寝取り)を真っ向で受け止め、いつも愛の平和を守っている。

もっとも天竜人は「NTR撲滅委員会」のメインターゲットであり、ここ百年ほど天竜人は新しい奴隷を購入できずにいるのはシャボンディ諸島の変態を含めた委員会のおかげだからである。

〈スワンプマンズ・ムーヴメント〉

出典・オリジナル

カリブーの必殺技

相手の頭部を右脇に抱え込むように仰向け式(リバーシブル)フロント・ヘッド・ロックで固定し、ガッチリと相手と自分の両足を絡み付けるようにボストンクラブでクラッチしながら弧を描くように相手の身体をへし折る。

〝懸賞金5億ベリー〟
反政府組織「NTR撲滅委員会」所属。また、極めて残虐な「ヌマヌマの実」の底なし沼による攻防一体の強さを有し、幾度となく天竜人を襲撃しているため、彼に付いた二つ名は『底なしの悪魔』である。


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