【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「ごきげんよう、スモーカー中将」
「ああ、久しぶりだなフルボディ」
オレは敬礼の姿勢を取って久しぶりに出会った友人に挨拶を交わす。
「モクモクの実」の悪魔の実、彼の強面な見た目によって付いてしまった〝白猟〟のスモーカーという二つ名の格好良さにジャンゴは「スモーカー中将はマジでカッコいいんだよな。オレの憧れだぜ」なんて呟いている。
「今回の任務だが指揮権はオレにある。悪いがフルボディ達には指示に従ってもらうぞ」
「そこは納得している。オレの部下も好きに使ってくれて構わないが、なんで君の後ろのたしぎ殿はオレを睨んでいるんだ?」
「知らん」
スモーカーと話している間も不満げにムスーッと頬袋を膨らませてオレを睨み付けるたしぎ大佐に首を傾げる。オレの記憶には彼女と出会ったり、話した記憶は皆無なんだけど。
いったい、どうしたのだろうか。
「アイボリー、話してあげてくれるか?」
「それは別に構いませんけど。フルボディさんはあの子になにしたんですか?」
「オレは君一筋だ」
そう言ってアイボリーにたしぎ殿の相手を頼み、オレはジャンゴを引き連れてスモーカーに任務の内容を聞きに向かう途中、ジロジロと値踏みするように見られる。
まあ、警戒するのは当たり前だから問題ないのだが、ジャンゴのヤツは「極寒の海を泳がせてやろうか、このやろう!」とケンカを始めた部下の仲裁に行ってしまった。出来れば穏便に頼む。
「フルボディ、パンクハザードについてはお前も知っているな?」
「ああ、クザン大将とサカズキ大将の元帥を巡って三ヶ月も続いた戦いだろう。対極的なふたりだったが、あそこまで激しい戦いをするのは予想外だった」
「それにはオレも同感だ。そのせいでクザンさんは片足と脇腹、全身に火傷を負い、サカズキ元帥は左腕を完全に持っていかれる結果だ」
あの二人の戦いを止めることが出来たボルサリーノ大将は依然として中立の立場を維持し、海軍と海賊の不必要な殺生を抑えている。
しかし、スモーカーはクザン大将の派閥だったことは知っているけど。ジャンゴがボルサリーノ大将の派閥だったのかと今更ながら困惑した。
オレの知らないところで、いつの間にか相棒が知らない派閥に所属しているのはどうなんだろうか?なんて疑問を抱きつつ、オレはパンクハザードに立て籠っている最低最悪の科学者を捕まえる今回の任務に違和感を感じていた。
「ジャンゴ、今回の首謀者って誰だ?」
「そりゃあ、シーザー・クラウンだろ」
ああ、あのフリーザ様のなり損ないみたいな。