【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝死の外科医〟トラファルガー・ロー

「団体客の予定はなかったはずだが、どういうつもりで此処に来やがった」

 

そう言ってオレとスモーカーの目の前に現れたのはクロコダイルおよびジンベエ殿の後任として王下七武海となった〝死の外科医〟トラファルガー・ローだった。

 

「トラファルガー、オレ達はシーザー・クラウン逮捕のために来ている。ほれよりも世界政府の下に着いたお前には無関係の話のはずだろう。なんでパンクハザードにいやがる?」

 

スモーカーは十手を構えたまま話し掛ける。まあ、七武海に所属する海賊だから警戒するのは仕方ないかも知れないが、そこまで危険なヤツには思えない。

 

むしろ、どこか……?

 

「〝ROOM(ルーム)〟仕事の邪魔だ」

 

トラファルガー・ローは大太刀を引き抜いて構えると同時にオレとスモーカーを能力の届く射程圏内に取り込んだ。ふつうに危ないヤツだったか、スモーカーに任せすぎて油断しちまったぜ。

 

「まずはお前だ…!」

 

「オレかよッ!?」

 

高速で移動してきた。

 

いや、いきなり目の前に現れたトラファルガー・ローの大太刀を硬化した腕で受け止めようとした瞬間、オレの右腕は痛みも無く切り落とされた。

 

まさか初手の一撃で利き腕を奪われるとは予想外だったオレは肩口から無くなった右肩に手を添えて後ろに飛び退き、出血の具合を確かめる。

 

だが、一滴も血が出ていない。

 

「なッ…あれ?痛くねえ!?」

 

「オペオペの実の能力だ。このドーム内は謂わばヤツの手術室、そしてオレとお前はアイツにとって切り飛ばし甲斐のある被験者だ」

 

「ウゲッ、マジかよ」

 

スモーカーの解説じみた言葉に驚きつつ、オレの右腕を掴んでお手玉のように扱うトラファルガー・ローの倒し方について考える。

 

あー、クソ、こういう強敵と戦うときはいつもジャンゴの知識に頼っていたツケが来やがった。しかも使えるのは左腕のみっていう最悪のパターンだし。

 

「こうなったらオレも手術(オペ)真拳で相手しよう!」

 

「「手術(オペ)真拳…だと!?」」

 

オレは人差し指と中指に全身の〝武装色の覇気〟を集中して硬化させ、トラファルガー・ローに向かって突撃し、左手を槍のごとく放つ。

 

「〝手術(オペ)真拳・解体新書〟ッ!!」

 

「グッ、この的確にツボを突く指の動きはッ!?お前もあのクソジジイみてえに鍼術か指圧術を限界まで極めてやがるのか!?」

 

「如何にもオレは愛する妻の健康を願って、古今東西ありとあらゆるマッサージを極めた男よ!お前の凝り固まった精神も揉み解してくれるわァ…!」

 

「負けるか〝切断(アンピュテート)〟ッ!!」

 

オレの指圧を避けて大太刀を振るうトラファルガー・ローの斬撃を躱して、肩や太股、胴体の至る箇所にオレは指先を押し当てて指圧する。

 

「「ウオオォォォォォォッ!!!」」

 

「…………なんだ、これは?」

 




手術(オペ)真拳〉

出典・ボボボーボ・ボーボボ

闇Dr.白狂の極めた手術その物をベースとした格闘技

ありとあらゆる古今東西の手術の技術を組み合わせ、均一に織り混ぜた格闘技であり、人体の急所を的確かつ正確に穿つ指先は如何なる武器に勝る。

〈解体新書〉

手術真拳の奥義のひとつ

鋼鉄と化した指先は患者の肉体の弱点を見抜き、正確無比の指圧術によって穿つ。その気になれば指先一つで相手をノックアウトできる絶対的奥義だ。


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