【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「さあ、踊り狂え〝ガスタネット〟でなッ!!」
カッ、カカッ、カカカカカカッ!!
シーザー・クラウンの取り出したのは普通の打楽器カスタネットだったが、その打楽器を打ち鳴らす毎に爆炎が舞い上がり、オレの向かう先々、さらに逃げ道を塞ぐ。
「こんな炎じゃオレは止まらんぞ!!」
「シュロロロロロ、飛んだところで無防備な身体を晒すだけだぜェ…!〝ガスタネット〟ッ!!」
「甘い、その技は見切ったぞ!ソイツはガス溜まりを作れなきゃ爆発は起こせねえ!こうして室内の気流を無理やり乱してしまえば攻略など一瞬っ!ここまま貴様の野望ごと殴り砕いてやる!
「んなァ!?こ、この脳ミソ筋肉野郎めェ…!!オレ様の技をひとつ防げただけでチョーシに乗るなんぞ百億万年早いんだよォ!!!」
そう言い放ったオレは両腕を全力で左右に広げて高速回転し、シーザー・クラウンの周りに浮かんでいたガスの『溜まり』を無理やり引き起こした突風で吹き飛ばすことに成功した。
だが、シーザー・クラウンは怒りと憎悪の混ざった顔で、手のひらを此方に向けた。
「このまま焼け死ね〝
「今度はビームソードかよ!?」
「ただの炎の剣とは違う。この青い炎は並大抵の事じゃ絶対に消えることのない。一度引火すれば灰すら焼き尽くす…!」
ぐっ、科学者のクセに剣術も使えるのか!?
そんなことを考えながら至近距離を掠める高熱の剣を紙一重の間合いで避ける度、オレの身体は焼き焦げ、プスプスと皮膚に酷い爛れが生じる。
シャツが焦げ付き、その部位を引きちぎる。
上半身は裸、火傷を無視して突っ込めばイケる可能性は高いけど。シーザー・クラウンは〝青炎剣〟を出していると言えど基本的に遠距離攻撃を続けている。
「シュロロロロロ、オレ様に楯突いた桃髪の筋肉脳ミソ野郎。お前は〝青炎剣〟の生み出した熱エネルギーの行き先を知っているか?」
「なに?」
「ここで少し講義してやる。お前も他のヤツと同じように〝ガスガスの実〟は気体(ガス)に関連したモノを操り、オレ様の身体を気体に作り替える能力だと思っているだろう?」
その言葉にオレは違和感を感じる。
いったい、何をするつもりなんだ。
「オレ様は気体の〝燃焼〟と〝冷却〟を行える」
ゴクリと生唾を飲む。
だんだんとシーザー・クラウンのやろうとしていることが分かってきた。だが、それは「ONE PIECE」の世界で使っていい代物なのか?
「そして、熱エネルギーで温度差の摩擦を起こせば電気は発生し、その電気はオレ様の武器に成り得る。さあ、仰ぎ見ろ!オレ様に傅けーオレ様に赦しを乞えよ、無能力者!〝1000万ボルト
「うそだろ、くそがッ!!?」
青白い電撃を操って攻撃を始めたシーザー・クラウンはオレの逃げ惑う姿を嗤い、指揮者のごとく指を揺らして百を越える電撃を放つ。