【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
オモチャと人間の行き交う大通り。
オレとアイボリー、ジャンゴにロシナンテ大将は料理店のテラスで食事を取っている。かなり不服なのだが、加盟国の王たるドンキホーテ・ドフラミンゴと会うには準備も必要なのだ。
「スパゲッティ美味しいですね」
「んぐっ!?」
「また詰まらせたのかよ!?」
「ロシナンテ大将、ホントに貴方って人は……」
モグモグと口許を手のひらで隠して話すアイボリーに可愛いと反応するのも束の間、オレとジャンゴはスパゲッティを喉に詰まらせて悶え苦しむロシナンテ大将の背中を叩き、甲斐甲斐しく飲み物を手渡す。
「わ、悪いな二人とも」
「オレは構わねえけど。嬢ちゃんがロシナンテ大将に嫉妬しそうで怖いぜ」
「ムッ。別に嫉妬なんてしませんよ、私のフルボディさんに甲斐甲斐しくお世話されてムカつきはしますけど。海軍でもロシナンテ氏のドジっ子は有名ですし」
「ドジっ子で有名なのか、オレ」
「まあ、そういう事もある」
三人のやり取りを眺めていると視線を感じ、後ろに振り返ると小さな女の子がいた。ブルーベリーっぽい食べ物に指を刺し、パクリと食べている。
「あなたがフルボディね?」
「ああ、そうだが、っと」
いきなりタッチしようとしてきた彼女の手を掴み、顎先にデコピンを打ち込んで脳みそを揺らす。なんか〝見聞色〟でオモチャにされる未来が見えたから、つい子供に攻撃してしまった。
「戻れた!」
「こっちもだ!?」
「「「???」」」
さっきまでオモチャだった奴らが人間に変わり、次々と戻れた!と騒ぎ始める。これは、なにかやらかしてしまったかも知れない。
「おい、その子ってシュガーじゃねえか?」
「知ってるのかジャンゴ」
ぐったりと白目を剥いて気絶している女の子を抱っこして、正義の外套を使ってミノムシみたいに縛り上げて、何も出来ないように拘束しながら聞き返す。
「おう。その子は
「やべえじゃねえか」
「分かる」
ジャンゴの解説にオレは彼女が手を動かせないように更にキツく外套を縛り上げ、ネクタイとシャツを使って強固な拘束を加えて、シーザー・クラウンでの失敗を挽回するために用意しておいた海楼石の手枷を頭に括り付ける。
よぉうし、これで完璧だぜ。
「で。どうするんだ、この状況は?」
「「「「お前のせいだろうが!!?」」」」
オレ達の会話を聞いていたドレスローザの住人の叫び声にオレは困ったように笑って誤魔化そうとするが、アイボリーに「流石に任務前に揉め事はダメだと思います」と言われてしまった。