【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「なんでアイツらはケンカしてるんだ?」
「お前がシュガーを気絶させて能力を解除させたろ?そのさい、いや、おかげ?まあ、だいたいお前がやった事でドフラミンゴに反乱起こしてるんだよ」
「そうなのか。あと、そこ下がってろ」
ジャンゴの説明に納得しているオレに向かって飛んできたネプチューンマンみたいな仮面とボディスーツを身に付けたオッサンのパンチを片手で受け止める。
だが、オレの身体は超重量級の衝撃を受け止めきれずに料理店の壁を突き破り、家屋を、服屋を、噴水をブチ壊してドレスローザの城の真下に位置する岩壁の中に上半身をめり込んでいた。
「ニ~~ンッ!よくもオレのシュガーちゃんを気絶させやがったな、このファッキンゴミクズ野郎!二度とドフラミンゴファミリーに逆らえない身体にしてやる!」
「……ハッ、面白い冗談だなァ」
オレの片足を掴んで無理やり岩壁から引き抜いた男は片足一本背負いの如くオレを地面に叩きつけ、もう一度オレを振り上げ、今度はオレの頭を掴んで地面に投げ落とす。
「〝撃墜の100tホイップ〟ッ!!」
オレの全身を押し潰すような凄まじい重量化に血反吐を吐きながら地面を砕き、オレの身体は抵抗を試みる間も無く地中深くまで沈んでいく。
「ニ~~~ンッ!!」
オレを倒したと思って人差し指を突き立てて勝利のポーズを取っているオッサンを見上げつつ、オレの身体にのし掛かっている面倒臭い重さを考える。
まあ、いいや、このまま殴ろ。
「うおっ、いきなグペェエッ!!??」
「おっ。重さが消えた」
地面を殴り砕いて地上に飛び出ると同時にオッサンを殴り飛ばしたら身体にのし掛かっていた重さは消えた。まったく、さすがにオレも100tに耐えるのはキツいぜ。
ガープ中将と軍艦バックも続けてるけど。最近は軍艦担いでスクワットするようにして、ようやくガープ中将に追い付けてきた気がする。
あの人、ホントになんであんな強いんだろ?
「ば、馬鹿なッ!?お前に付与した
「まあ、確かに重かった。だが、お前の攻撃には意志も覚悟も乗ってねえし。
「ふ、ふざけるな!オレはこの世界に生まれ変わって、大好きなシュガーちゃんのために尽くすと生きる理由を〝軽い〟だとオォォーーーッ!?」
「必殺〝爆砕牙点穴〟ッ!!!」
オレは右腕を高速に全身の〝武装色〟を集め、千を越える残像を生み出しながらパンチを繰り出す。凄まじい炸裂音と共にオッサンの身体に拳はめり込み、オレの吹き飛ばされてきた方角に向かってオッサンは戻っていく。
なんか「ぎゃいいぃぃんっ!?」と叫んでいたが、アイツの笑い方って「ニーーン」じゃなかったのか?など思いつつ、オレは壊れた建物の間を通って、■■■■■達の待つ場所に戻った。
「……?」
なにか忘れてるような?
「はあ、さっきと同じか?」
「────ッ!!?」
オレの背後を取ったと勘違いして飛び掛かってきたミント色の髪を揺らす女の子のタッチを避ける。■■■■に聞いてなかったら、危なかったぜ。
ん?まただ、何かを忘れてる気がする。
「行け、オモチャ共…!」
「「「わあぁーーー!!!」」」
サルやロボットや縫いぐるみ等のオモチャが彼女の命令に従ってオレに飛び付き、オレの動きを阻害しようとしてきたところを受け止める。
ちなみにサルは叩き落とした。
ハート型のサングラスなんて趣味悪いし、コインを構えてるのも……ん?なんか思い出せそうな気がしてきたけど。ウ~ン、なんだったかな?
「くっ!当たれ!」
「……はあ、いい加減にしろよ?」
彼女の手を止めた瞬間、オレの身体はオモチャになった。おお、そういえばタッチされたらダメだったんだ。ようやく大事な事を思い出せた。
「よ、よし、けいや「でもオレがゴリラなのは認めねえぞオォォーーーッ!!」ひにゃああぁぁっ!!?」
クワッと歯を剥き出しにして女の子の頭を手を掴んで無理やり振り回す。地面スレスレの低空ジャイアントスイングにビビりまくる彼女は泡を吹き、鼻水を滴しながら気絶した。さっきより酷い絵面だ。
「あ、戻った。そして思い出せた」
「「「…………」」」
オレは納得したと頷いているが、オレより先にオモチャにされていた三人の視線は冷ややかだった。ウ~ン、あとで弁解は出来るだろうか?
「ところで。なんでオモチャになってたんだ?」
「ロシナンテ大将が転んだ拍子にシュガーの拘束が解けて、三人とも彼女の手に当たったんだ」
「オレより酷いじゃねえか」
ロシナンテ大将はソッと視線を逸らした。
アイボリーは「フルボディさん、さすがに子供を振り回すのは止めましょう」とオレの行動を怒りつつ、自分の失態を謝ってくれた。
〈爆砕牙点穴〉
出典・陰陽大戦記
白虎のランゲツの必殺技
超高速で片腕を振り抜き、相手の事を殴り続ける。手数の量で言えばフルボディの使うパンチの中で一二を争うが、ただでさえパンチの破壊力に定評のある彼のパンチを受け続けるのは地獄とも言える。