【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ようやくドフラミンゴファミリーの主要人物をブッ飛ばしてしまったことを理解し、どうやって誤魔化そうかとジャンゴ達と話し合っていた、そのときだった。
突如、ドレスローザを覆う程の強大な〝覇王色の覇気〟を浴びた人々は白目を剥き、ひとり、またひとりと倒れ、まだ|覇王色〟に耐性を持っていないアイボリーも他の部下達も一瞬で気絶してしまった。
やはり、流石は〝覇王色〟だな。
「フフフフッ。オレの国に入国して即日に反乱を起こすとは、どういうつもりだ?ロシナンテ。そして、フルボディとジャンゴ、お前達には絶望を与えてやろう」
「…兄貴…オレは何もしてねえ…」
「いや、アンタの影響もあるよな?」
自分は悪くないと主張し始めたロシナンテ大将に素早くツッコミを繰り出すジャンゴを無視して、ドフラミンゴはオレの事を睨み付けて見下ろす。
「フルボディ、こうして思えばオレの計画を悉く妨害し邪魔していたのはお前だった。〝ミラーボール島の英雄〟〝エレジアの勇者〟〝二代目拳骨〟〝鉄拳〟とお前を称えて誰もが畏敬していやがる」
〝鉄拳〟と〝二代目拳骨〟以外は知らないんだが?なんてオレは思いつつ、巧みな話術を多用してオレの注意を引き付けるドフラミンゴの攻撃を避けるため、オレはジャンゴ達を真後ろにぶん投げ、少し手荒になるが。
アイボリーを二人に預ける。
「〝弾糸〟────ッ!!!」
「グッ、流石に見え難いガハアッッ!?」
「まだ倒れるに早いぞ、フルボディ!」
ダダダダダダダダダ─────ッ!!!!
オレは咄嗟に両腕を〝武装色〟で硬化して、更に全身の筋肉を収縮し〝鉄塊〟を重ねるように発動した。だが、ドフラミンゴの放つ機関銃のごとき〝糸の弾丸〟のオレのガードを容易く弾き飛ばす。
「お前は〝海軍の英雄〟ガープを越える逸材だ。オレのために、お前のその理念も信念も肉体も精神も世界を手中に治めるまで使い潰してやる…!さあ、オレの操り人形となれ〝
そう叫んでオレに糸を打ち込まんと右腕を振り下ろしたドフラミンゴの糸をオレはぶん殴り、無理やり軌道を変えてドフラミンゴの寄生を拒否する。
「チクチクと痛てえんだよ、この野郎」
「また、オレの糸を弾きやがったなァ……」
オレの事を睨み付ける視線の強さは増し、怒りと憎悪の混ざった攻撃を避ける度、躱す度にドフラミンゴの攻撃は苛烈さを増していくばかりだ。
クソ、此方は〝鉄塊〟以外は使えねえんだぞ。オレのところまで降りてこようっていう優しさは無いのかと文句を言いたくなるのを我慢しながら糸を避け、空圧正拳を放ってドフラミンゴを迎撃する。
「〝ギャラクティカ・マグナム〟ッ!!」
「その技は既に視たものだ」
「なッ、オレのギャラクティカを〝覇気〟も纏わせていない糸で相殺したのか!?」
「フフフフッ。何も〝覇気〟ばかりが防御や攻撃に適している訳じゃないだろ?オレの糸は柔らかくも鋭くも硬くもなる優れものだ。ただの拳圧なら糸に柔軟性を持たせれば良いのさ」
オレのパンチの中でもトップクラスの破壊力を持つ〝ギャラクティカ・マグナム〟をドフラミンゴは何重にも編み込んだ糸で防ぎ、あろうことかギャラクティカのパワーを相殺しやがった。
「〝
「フンヌオォォォッ!!?」
「フフフフッ、オレの能力は〝糸〟だと忘れたのかフルボディ?受け止めるのは愚策だ。このまま惨たらしく微塵切りにしてやろう〝糸ノコ〟ッ!!」
「ちょ、イデデデデッ!?」
ドフラミンゴの振るうデカい鞭を受け止めた両手の〝武装色〟と〝鉄塊〟をガリガリガリッ!!と高速回転する糸に削られ、慌てて投げ飛ばすもオレの手のひらは裂傷まみれの血だらけになる。
ちくしょう、手の感覚がねえ……。
「自慢の拳を削がれた気分はどうだ?」
「最悪の気分だよ、クソが」
「フフフフッ」
マジでどうするか。