【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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裏の世界(チャンネル)

そこは、真っ白な空間だった。

 

アイボリーに心臓を刺されて死んだはずなのに、オレは全く知らないところにいる。いや、それだけじゃない。あれほど傷だらけだったオレの身体も完治しており、不思議と身体も軽くなっているのだ。

 

一体、どうなってるんだ?

 

そんなことを考えているとドフラミンゴに迫る〝覇気〟の気配を感じて後ろに振り返るとヘラクレスオオカブトみたいなマスクを被った男がいた。

 

「ムッ。お前は誰だん!」

 

「あー、ごきげんよう。オレはフルボディだ」

 

「我輩は〝森の勇者〟ヘラクレスン。そして、お前はフルボディンだん!」

 

「最後の『ン』はいらない。……ところで。ここは何処なのか教えてくれないか?」

 

「ここは『裏の世界(チャンネル)』だん。我輩と同じく輪廻の輪を越えて生まれたお前も一度は『トリコ』を読んでいるはず。そういえば、もう分かるだん」

 

ヘラクレスンのふざけた態度に少し戸惑いつつ、オレはアイボリー達のところに戻るために現在地を問う。しかし、ヘラクレスンの言葉に今度こそ唖然としてしまう。

 

いや、ここは「ONE PIECE」の世界のはずだろ。

 

なんでグルメ漫画の世界とリンクして。

 

いや、あー、アニメスペシャルの時空も混じっているわけか。そう考えるとヘラクレスンがいるのも『裏の世界』があるのも大体分かる

 

「じゃあ、そういうことだん」

 

「なあ、どうやったら向こうに帰れるんだ?」

 

「美味い飯を食えば直ぐに帰れるだんが。とはいえ……今のフルボディンは身体を持っていない幽霊みたいなやつ。ついでに料理してやるだん」

 

「……助かる」

 

ジャンゴがいればヘラクレスンについて聞けるんだよな。まあ、向こうでドフラミンゴに酷いことされてなきゃオレも安心できるんだけど。

 

アイボリーが敵討ちに行きそうで不安だ。

 

「─────ッッッッ!!?」

 

ほんの少し油断した次の瞬間だった。

 

オレの全身を突き抜ける凄まじい美味さの香りに全身が痺れる。なんだこれ、まさか匂いを嗅いだだけで身体の調子が良くなったのか?

 

「フルボディン、どうしただん?」

 

「いや、なんでもない」

 

一刻も早く戻らないといけないのに、オレの中のグルメ細胞(ホントにあるのかは分からないけど)が美味しいものを求めて騒いでいる…!

 

「そういえば此処にいるということはヘラクレスンもピンチなのか?」

 

「我輩はピクニックだん」

 

「???」

 

コイツは何を言っているんだろうか?とシンプルな疑問を抱きつつ、オレはヘラクレスンの後ろを着いて歩くことしか出来ない。だが、上手く行けばオレもグルメ細胞の再生能力を得られるかも知れないんだ。

 

 

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