【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「おめでとうございます、フルボディさん!」
「コビー君、君も少将昇任おめでとう」
「ヘルメッポも准将になったんだってな」
「おう!まだまだコビーには負けられねえからな!」
海軍本部の正門でオレ達を出迎えてくれたコビー君とヘルメッポ君の賛辞の言葉を受け取りつつ、今すぐ東西南北の何処かに出戻り降任したい気持ちになる。
オレには大将は重すぎるし。
なにより天竜人の小間使いとかやりたくねえんだよな。そんなことを考えながらオレは楽しそうにロッキーポート事件を解決した事を話すヘルメッポ君とコビー君の成長ぶりにワクワクしている。
「あ、そう言えばお二人は〝Z事件〟には関わっていないんですよね。ボク達は調査と避難誘導でしたけど、あの戦いは本当にすごかったですよ!」
「ああ、確かにありゃあ怪獣同士の戦いだった」
「……ジャンゴ、どういうことだ?」
「お前には関係無いっての。Zは『THE MOVIE』関連の事件だし。ったく、記憶が戻ったって割にはホントに中途半端な知識だな」
そう言ってオレの肩を叩くジャンゴの言葉に頷く。
確かにヘラクレスンのおかげで自分を見つめ直し、自分の記憶とフルボディとして在り続けようとする不安定な生き方を変えることは出来たものの。
基本的にオレは「ONE PIECE」はアニメ派だったから記憶を思い出せても、あんまり役に立ってない。さらに言えば登場人物の名前も、これからの「ONE PIECE」の道筋も殆んど分かっていないままだ。
「それで、ですね。フルボディさんにお願いが…」
「お願い?」
「はい。その、もし良かったらなんですが。ボクと手合わせしてもらえませんか!」
「……フハッ。それぐらいいつでも良いぞ」
「その言葉、二言はないな?」
「ああ、もちろ…いや、ジュラキュール殿は無関係だろ。今のはコビー君と兄弟弟子としての会話だ。王下七武海の貴方は無関係だろう!?」
いつの間にかオレの真横に立っていたジュラキュール・ミホークの射貫くような眼光に苦笑いを浮かべつつ、オレは漆黒の闇を彷彿とさせる色に変わったナックルを両手に嵌める。
「ほう、遂に貴様も成ったか」
「ドフラミンゴと戦った日に変わっただけだが、もうオレの拳も魂も絶対に砕けねえ強さを手に入れた。今度は貴方の本気についていけるぜ?」
「やはり貴様は面白い…!」
「まてまてまてっ!!?こんなところでケンカしたらガープ中将とかサカズキ元帥が来るだろ、せめて無人島とかどっかに行けよ!」
「「……わかった」」
ジャンゴの言葉に頷きつつ、オレはジュラキュール・ミホークと一緒にマリージョア近海に立つ無人島を選ぶ。まあ、邪魔な岩壁や山はぶん殴ったり、切り裂いて消し去って完全なリングを作るんだけど。