【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
海軍本部マリンフォードの会議室に召集された海軍将校および副官に混ざり、オレとジャンゴは世界政府の諜報員達に視線を注いでいる。
「率直にお伝えします。我々、世界政府はここ数日間に渡って新世界に居城を構える〝黄金帝〟ギルド・テゾーロと天空船団を率いる〝金獅子〟のシキの接触を確認しました」
その一言に煎餅を食べていたガープ中将の動きが止まり、相談役として海軍に所属しているセンゴクさんも目を見開き、黒服の世界政府の諜報員を見つめる。
ギルド・テゾーロとシキの名前は思い出した記憶の中に入っている。いわゆる劇場版のラスボスであり、ルフィに勝つ可能性を持つ強敵だ。
「わしらに相手取れちゅうわけじゃなァ…?」
「ソイツは何とも骨が折れそうだねぇ~」
サカズキ元帥の言葉に同調するようにボルサリーノ大将は呟き、世界政府の諜報員を睨む。サカズキ元帥、あんまり敵愾心を剥き出しにして強引に押し進める感じで話し合うのはやめてほしい。
世界政府の人も怖がってるし。
「……えぇ、仰る通りです。ですが、私達の総司令スパンダムとCP精鋭諜報員も〝黄金帝〟の居城『グラン・テゾーロ』に潜入して以降、一切の連絡が途絶えています」
「CP総司令の手こずる相手って訳じゃなッ!!」
なんなワクワクしているガープ中将の声に諜報員は苦笑いで応える。だが、そう考えると今回の仕事は直接相手をぶん殴って捕まえるより難しい任務になるな。
スパンダムは兎も角、あのルフィを追い詰めたロブ・ルッチの苦戦する相手だ。オレも本腰を入れて戦わないと負けるかも知らないぜ。
そんなことを考えながらポケット内のナックルを取り出して磨く。鉄と海楼石の混合物で出来たナックルは、オレの〝武装色の覇気〟を取り込んで真っ黒に染まっている。通常の武器より能力者には効く最高の相棒だ。
「今回の任務は恐らく最大規模の戦闘になることは確実です。ガープ中将、フルボディ大将、お二人の広範囲に及ぶ打撃を凶悪海賊の捕獲にお貸ししてもらえますか?」
「別にワシは構わんぞ。じゃが、金ピカ小僧はフルボディに任せる。ワシは未だアイツに執着しとるバカをぶん殴らにゃならん」
多分、ガープ中将の言うバカはシキの事だろう。
「オレも問題ないが、さすがにギルド・テゾーロの巨大カジノ豪華客船に乗員している民間人の避難を終えるまで本気で戦えないぞ?」
「それはオレが何とかしてやる」
「私達も助力します!」
申し訳なく思いながら言うとスモーカーとたしぎ殿がオレに手助けすると言ってくれた。他の海軍将校達も次々と共に戦おうと告げ、オレに激励を掛けてくれる。
「ちょっと離されちまったが、オレも直ぐにお前の隣に行ってやるから頑張ろうぜ、フルボディ」
「ああ、そうだな」
そして、ジャンゴの言葉で覚悟は更に深まる。
とりあえず、ギルド・テゾーロをぶん殴ることだけ考えておけば問題ないってことだな。