【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
テゾーロのおかげで九死に一生を得たオレ達を見下ろす〝金獅子〟のシキは退屈そうに欠伸を噛み締め、どこかに飛んで行ってしまう。
下手に刺激してアイボリー達を危険にするわけにもいかず、オレは大人しくジャンゴとアイボリー達に押さえ込まれたままシキを見送ることになった。
絶対にぶん殴ってやる、あのクソ金髪野郎。
「……まずは逃げ遅れた人々がいないか。グラン・テゾーロ周辺を捜索しよう。ついでだ、天竜人にも迎えが来るまでぎゅうぎゅう詰めを味わってもらおう」
「はっ。総員、小舟を使って捜索開始します!」
「フルボディ、お前は座って休んでろよ?」
「ああ、そうする」
ドタドタと慌ただしく甲板を行き交う部下達をオレは帆を畳んだままのマストにもたれ掛かりながら、黄金の重さに耐えきれず、静かに海の中に沈み消えていくグラン・テゾーロを眺める。
テゾーロの野望は阻止し、アイツに救われた。記憶を取り戻して、強くなったと思っていたけど。まだまだ、オレは強くならなくちゃいけない。
「…………そういや、ガープ中将はどうしてるんだ?」
流石に負けるとは思えないけど。
あの人もルフィのおじいちゃんという高年齢だし、やっぱりピンチぐらいにはなるはずだよな?
そんなことを考えながら目を瞑って〝見聞色の覇気〟の範囲を拡げてみるが、とくにガープ中将達の気配は感じられず、きっとシキの根城という浮き島に向かっている途中なのだろうと一人で納得する。
「どうかしたのか?フルボディ」
「ジャンゴか、ちょっとシキの事でな」
いつも間にか軍艦に戻ってきていたジャンゴに飲み水の入ったボトル瓶を渡され、ゴクリと水を一口飲みながら、これから進めるべき作戦について思案する。
「ああ、突然の登場だったからな。……いつもお前にばっかり悪いな。もっとオレに力があればお前に負担を掛けずに済むんだが」
「気にするなよ、オレ達は親友だろ。それに、オレが死んだときもドフラミンゴに敵討ちしようとしてくれたし。っていうか、あのまま戦ってたら、総力戦で勝てたんじゃねえのか?」
「アホ、無茶言うな。オレの〝武装色の覇気〟は辛うじて纏える程度の強さだ。お前やガープ中将みたいに〝武装硬化〟出来る練度には達してない」
「それならヘラクレスンに頼んでみるか?」
「……何故、ヘラクレスンの名前が此処でお前の口から出るのかすごい気になるんだが?えっ、なに?オレの知らないところでヘラクレスンに会ったの?」
「おう、ちょっと死んだときに出会ってな。グルメ食材を振る舞って貰えたぜ。多分、この世界は『ONE PIECE』に『トリコ』……もしかしたら『ドラゴンボール』もクロスオーバーしてるかもな」
そう言ってジャンゴに笑い掛ける。
「確かに、アニメスペシャルだと同じ時空軸として扱っているし。その可能性も捨てがたい。それなら、お前が〝龍拳〟や〝釘パンチ〟みたいに他作品の必殺技を使えるのも納得できる」
オレの言葉を真剣に考えて喋り始めるジャンゴ。つまるところ、オレは孫悟空やベジータに会える可能性だってあるということか!!!