【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ガープ中将とシキの戦いを見届けようと奮闘したが、あんなふざけた戦いについていけるわけもなく。オレの身体は攻撃の余波でズタボロになり、ようやく治った怪我も更に増えて療養することになった。
「ブワァーッハッハッハッ!!まだまだお前も鍛え方が足りんな、フルボディ。その怪我が治ったらまたワシが鍛え直してやるからな!」
「あの、怪我人なんで出来れば優しく」
「おお、すまんすまん」
快活と笑うガープ中将の笑い声に溜め息を吐きつつ、オレはシキの攻撃を防げずに全身を刻まれかけた事を思い出して、更に深い溜め息を吐く。
オレの実力が追い付いてねえんだよな。ジャンゴも捜索の途中で消えたかと思えば浮き島から落下して死にかけてるし。マジで散々な目に遭ってやがる。
「フルボディさん、お休みですよね?」
「……はい…」
そう言ってニコニコと笑っているが、目の笑っていないアイボリーに苦笑いを返しながらオレはガープ中将に視線を向けると「そう言えばお前に会いたいと言っとるヤツがおるんじゃが」と言い掛けていたが、じろりとアイボリーに睨まれて黙った。
「ところで。ジャンゴは無事だったのか?」
「アイツの安否なら気にするな。面倒な所に落ちとるが、浮き島を経由したこともある。そう手酷い歓迎は受けとらんはずじゃ」
「ジャンゴ氏はホールケーキアイランドにいます。ちなみに四皇のビッグ・マム海賊団の拠点として有名です。まあ、ジャンゴ氏なら生き残ってますよ」
「ビッグ・マム海賊団か……」
そういえば白ひげと赤髪のシャンクス以外の残り二人の四皇とは会ったことないな。いずれカイドウをぶん殴ってやることは確定しているが、さすがにビッグ・マムとは接点もないから対応に困る。
「なあ、アイボ「ダメですよ?」……」
にっこりと深みを増した笑みに負け、ソッと視線を逸らした。すまないな、ジャンゴ。オレは妻に心配を掛けすぎてしまったから暫く助けにはいけない。
だが、お前の武運は祈っている…!
「まあ、ビッグ・マムも下手に海軍を刺激することはないじゃろうが。あっちにも謎に面倒臭い奴らが多いからのう、下手したら改造されてたりなんてこともある」
「改造ですか!?」
「改造されるのか、ジャンゴも」
ジャンゴの催眠術で何とかなる気もするが、あのビッグ・マムを相手に催眠術が通用するとは思えないんだよな。いや、しかし、ジャンゴだからなあ……。
「アイボリー、お前もフルボディに付きっきりで看病するのはええが、ちゃんと休みは取るようにしておけ。あとフルボディ、ジャンゴの事はサカズキかボルサリーノにまかせておけ」
確かに二人とも信用できるな。