【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
なんとか切り抜けたぜ。
戦意喪失したカタクリを見送ったオレは人面樹に感謝の言葉を伝えて、未だにハチミツの妖精に成りきっているホーディのバカをぶん殴って着替えさせる。
「ハチミツで滑るだと!?」
「頼むからまともで居てくれ…!」
「ジャハハハハ。そう邪険にするなよ、ちょーっとジンベエに挨拶しようとトットランドに来たつもりだったんだが。あまりにもドストライクな女の子が居るもんでな。気付いたらこうなってた!」
「それ、ビッグ・マムのことか?」
「ああ、リンリンだ。オレのストライクゾーンは乳母車から墓場までと範囲は狭いが、あそこまで胸のデカい女に会ったのは初めてだった!!」
なんで、こう、ホントにさ。
お前はオレより強くて頑丈な魚人のクセに変態なんだ。オレも魚人に転生してたら、フルボディの役に立てたかも知れねえのに……いや、オレはジャンゴだからアイツと出会えたんだ、それ良しとしよう。
「そういえばお前とフルボディの活躍は聞いているぞ。なんでもドンキホーテ・ドフラミンゴを倒したらしいじゃねえか!オレも友達として嬉しい限りだ」
「……倒したのはフルボディだ」
オレはアイツを一度死なせたんだ。
敵討ちでドフラミンゴに挑んだって掠り傷すら付けられず、アイボリーの嬢ちゃんやロシナンテと奮闘して、ようやく幹部を倒すことに成功した。
「ジャハハハハ。お前が落ち込んでるのは勝手だけどよ、フルボディのヤツはお前を相棒と頼ってるのは事実だろ。弱かろうが強かろうが最後まで立ってりゃソイツの勝ちだぜ?」
「典型的なバトルジャンキーじゃねえか」
ホーディの言葉に文句を言う。
「それにお前も転生者だ。オレやフルボディみたいにバカみたいに身体を鍛えまくれば、いつか肉体の枷が外れる可能性もあるだろ?」
「それは、そうだがなあ」
強ち彼の言っていることは間違っているとは思えない。フルボディは殴られ、蹴られ、斬られ、貫かれても不屈の闘志で立ち上がり、必ず相手の強さを乗り越えて勝利してきた。
オレも成れるのか、アイツみたいに?
「まだまだ話したいことはあるが今回は此処までだ」
「どうした、また追手か?」
オレは〝見聞色〟を使って敵意を感知しようもするが、とくに強い殺意を持って近付いてくるヤツはおらず、なにか有るのかとホーディに問い掛ける。
「いいや、リンリンが寝室でオレを待っている…!」
…………ふはっ、結局だなあ。
「ホントにフルボディやお前を見てると飽きないし、どこまでも自分に素直になれて羨ましい限りだよ。オレは海岸を目指す、生きてたらまた会おうぜ」
「ああ、オレもお前の事は忘れない」
そう言ってオレ達は別れ、
オレはシャーロット・カタクリに捕まった。
「なんでぇ?」
「魚人よりまともに見えたからだ」