【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

220 / 316
麦わら帽子とアゴは再会する

ビッグ・マム海賊団のシャーロット・カタクリに捕まってしまったオレは牢屋の中にいる。チャクラムは奪われ、衣服はそのままだが、なぜかベルトは取られた。

 

「ん?」

 

どうしたものかと考えながら牢屋の外をサングラスの反射を使って確かめていると騒々しく叫ぶ声と悲鳴が聴こえ、そっちにサングラスを傾けるとルフィとナミがいた。

 

……成る程、今はサンジ奪還の話か。

 

そう納得するオレは〝見聞色〟を高めると「いやあぁーーーっ!?腕取れる!ホントに取れるから暴れないで!」や「くっそおぉぉおっ!なんで外れねえんだ!!」など喚く声と光景が視える。

 

「何をやってるんだ、アイツは?〝生命帰還〟ッ」

 

ルフィとナミの悲鳴に我慢できずオレは全身の筋肉を絞り込み、よりスマートに変わった身体を鉄格子の間に挟み込んで脱出する。

 

まだ休んでいたかったが、さすがに子供の腕が千切れるところは見たくねえし。あとナミ達への贖罪はまだ終わってるわけでもない。

 

「何やってるんだ、ルフィ」

 

「あ?……あっ!ジャンゴのおっさん!おっさんも捕まってたのか!」

 

「うげっ、またアゴヒゲ」

 

対照的な反応をありがとう。

 

「とりあえず、鍵は無いから壊すぞ」

 

両腕を釘で固定された二人にそう告げながら鉄格子の一本に足を引っ掛け、一気に引き寄せる。高速で蹴り抜くことで鎌鼬を発生させる〝嵐脚〟をゼロ距離で放てば大抵のモノは斬れる。

 

まあ、フルボディだったらパンチか頭突きでブチ壊しそうだから何も言えないけど。そんなことを考えながら人が通れる分の格子を壊し、オレは二人に近付こうとした瞬間、凄まじい殺気を背中に受ける。

 

「何故、お主が此処にいる?」

 

「「ジンベエ!!」」

 

やっぱり〝海侠〟のジンベエだったか。

 

「ちょっとした手違いだ。元々は金獅子を追ってたのにオレは浮き島から落とされたんだよ」

 

「ムッ。その話は海軍に聞いておる、あのガープと渡り合って逃げ仰せたそうじゃが、フルボディは戦いに出ていなかったのか?」

 

「あー、途中ではぐれた」

 

「おっさん、また迷子になったのかー。昔っから変わらねえなあ」

 

「うぐっ」

 

ルフィの純粋な言葉にダメージを受けつつ、オレは彼とナミの両腕を捕らえる釘を引き抜き、ジンベエのところに行くように指差す。

 

「ルフィ達がここにいる理由は知らないが、もしもヤバくなったらホーディを呼べ。アイツはアイツで、この島に用事があるみたいだからな」

 

「ホーディもいるのか!」

 

「えぇ、あの変態もいるの?」

 

そう言う反応するよね、ナミさん。

 

まあ、それはそれだ。

 

「ああ、ホーディも来ている。ワシに挨拶に来たかと思えばビッグ・マムにも挨拶しに行っておったな。まったく妻帯者になったというのにフラフラと……」

 

「多分、アイツはビッグ・マムの寝室だろう」

 

「「?????」」

 

その言葉にジンベエとナミは困惑し動きが止まり、ルフィはまだ引き伸ばした腕を戻している。どこまで伸ばしたら、そんなに伸びるんだ?

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。