【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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本物のゾナハ病

「何故、ここに海兵がいる」

 

ごもっともな意見を発するカポネ・ベッジに苦笑いを浮かべながら「金獅子を捕まえるときに落とされたんだよ」と素直に事実を告げる。

 

かなり不服そうだが、オレも戦力になると考えてくれたのか。ルフィ、そしてジンベエとシーザーを交えて会議を始める彼らを部屋の端で眺める。

 

チラリとナミを見ればタクトを握ってオレの事を警戒している。まあ、そういう態度を取られても仕方ない事を仕出かしたので反論も何も出来ないが。

 

「この猛毒を突っ込めば勝てる。が、あのビッグ・マムに貫通する破壊力を持つだけの兵器を作るのには、如何にオレ様が天才とはいえ短期間では難しい」

 

「じゃあ、どうするつもりだ?」

 

「シュロロロロロ。決まってるだろ?この猛毒を直接口ん中に放り込むのよッ!どれだけ強かろうが体内に毒を入れちまえば即THE ENDだ!」

 

「ナミ、何言ってんだコイツら?」

 

「あとで教えてあげるから静かにして」

 

「分かった」

 

カポネ・ベッジとシーザーのとんでもない会話を聞きたくないので耳を塞ごうかと思ったものの。ジンベエの「毒殺は好かんが、果たしてビッグ・マムに毒は効くんじゃろうか」の一言にシーザーの首がグルリと真後ろに回転した。

 

なにあれ、こわっ!?

 

「麦わらァ…お前の仲間はオレ様の異名も知らねえのか?〝最低最悪〟にして〝天災〟と呼ばれたオレ様の開発した猛毒が効かねえ訳がないだろォッ!!?」

 

「む、むう、すまなんだ」

 

「ジンベエが謝ることねえぞ。シーザーの作ったヤツは大体変なので気持ち悪いからな!」

 

「……まあ、変なのは余計だが、気持ち悪いという表現は許してやる。天災の頭脳は凡人には理解出来んだろうし、何より猛毒はもう既にビッグ・マム海賊団の奴らに仕込んである」

 

ルフィの天然じみたディスりにダメージを受けることなく平然とシーザーはもう開発したという猛毒をばら蒔いている事を告白した。

 

ウ~ン、やっぱりコイツは捕まえとかね?

 

「「「はあぁぁぁぁっ!!?」」」

 

「お前ら、ゾナハ病って知ってるかァ?」

 

「それぐらい知っている。過呼吸になる奇病だ」

 

「シュロロロロロ。ホントにお前らはバカな奴らだぜ、ただ過呼吸になるだけで〝奇病〟なんて言われるわけねえだろ。あの病は他人に笑われなけりゃ呼吸困難に陥って死ぬ。ここで死ねたヤツは幸せだろうぜェ?」

 

あー、なんとなく分かってきた気がする。

 

ホントに最低最悪の科学者だわ。

 

「あの病はステージを進める毎に病状は変化する。ステージ1は『過呼吸』および『呼吸困難』。ステージ2は『現存するありとあらゆる病気を発症』するのさ。そして、最終ステージは『全身の硬直、栄養摂取せずに永遠に動けずに生き永らえる』。辛いだろうなァ~っ、死にたいだろうなァ~っ、でも死ねなァ~い!嗚呼、なんて凶悪で愉快なウイルスをオレ様は作っちまったんだァ~~ッ!!!」

 

「「「………………」」」

 

自分の言葉に酔いしれるシーザーにカポネ・ベッジもナミもジンベエもオレも、そしてルフィですらドン引きしながらヤツの作った猛毒に恐怖していた。

 

 

 

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