【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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護衛だって普通に喋ります

白ひげに続いて四皇ビッグ・マム海賊団の集団失踪に伴ってルフィやトラファルガー、そして何故かバギーを次期四皇に推す声は海軍内にも多い。

 

「なあ、フルボディ」

 

「なんだ?」

 

「次の四皇って誰だと思う?」

 

「少なくともルフィは確実だろうが、未だに白ひげの退いた空席を埋めるヤツは居ない。今回の議題で決まるかも知れないけど、ルッチはどう思う?」

 

「オレは麦わらに受けた雪辱は晴らす。そのついでに世界政府に楯突くバカな海兵を二人ほど始末した報告をスパンダイン総監督に伝えるだけだ」

 

バカな海兵ってだれだ?

 

そんなことを思いながら冷や汗を流すジャンゴにエレベーター付近で販売していたバニラのシェーキを手渡し、余っていたバナナのシェーキをルッチに渡す。

 

オレとジャンゴだけ飲むのはアレだからな。なんか友達なのに省いているみたいで可哀想とかそういう感じのことを思ったりした訳じゃない。

 

「……初めて飲むが美味いな」

 

「そうだろうそうだろうっ!」

 

「なんでお前が得意気なんだよ、フルボディ」

 

「あとで世界政府の食堂で作れるか聞くか」

 

ルッチの呟きにジャンゴや他の護衛は驚愕の表情を浮かべるが、彼もまた生真面目すぎる性格ゆえに娯楽など無縁の日々を送っているのだ。

 

こういう楽しみが増えるのは良いことだ。

 

それに甘いものは疲れた頭にも効く…!

 

少し塊になっている箇所をストローで突きつつ、オレはレモン味のシェーキを堪能する。護衛が終わったらアイボリーにも買って帰ろう。

 

「ところで。何故、ジャンゴはオレを避ける?」

 

「多分、ウォーターセブンでの事を引き摺ってるんじゃないのか。潜入捜査していたとはいえお前とは友達のつもりだったみたいだから」

 

「……フッ。他のヤツは知らんが少なくとも数日を共に過ごしたオレとしては、まだジャンゴと友達のつもりだ。ただし、お前は敵だ、フルボディ」

 

ビシッ!とオレの心臓に人差し指を突きつけるルッチ。ほんの少しでも力を込めれば、いとも簡単にオレの心臓を撃ち抜く最速の銃弾を放てる。

 

しかし、ルッチは手を引いてポケットに拳を納めた。天竜人に加えて各国の王様が勢揃いした場所で殺し合いを始めるほどバカじゃないから当然の事だが。

 

「ジャンゴも何か言えば?」

 

「お、おう、あー、避けて悪かった。ごめん」

 

「気にするな。オレとお前は友達だろ?」

 

「ああ、オレ達は友達だ!」

 

いい話だなー。

 

オレは二人の話に感動していた、そのときだった。おぞましく内臓が重く思えるほど重圧な殺気を感じ、天窓を突き破って現れた襲撃者に向かってパンチを繰り出し、ルッチは手刀に構えた〝指銃〟を、ジャンゴは他の護衛に指示と警戒を叫び、チャクラムを引き抜く。

 

「久しぶりだな。オッサン達…!」

 

シルクハット、真っ黒な外套、金色の癖毛、少しオレの記憶より大きく成長した彼にオレの動きは止まり、その隙を狙われてしまい、顔面に強烈な張り手を叩き込まれ、真後ろに向かってオレの身体は吹き飛ぶ。

 

なんで、ここにサボが居るんだ……!?

 

 

 

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