【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
前歯の欠けたサボの両手に枷を着けているがその気になればいつでも壊せる代物だ。ルッチは医務室で右手の治療を受けており、ジャンゴは変に騒ぎ立てる天竜人やサボを殺すべきだと訴える私腹を肥やすアホ王に催眠術を掛けて回っている。
「エースが生きてるって本当なのか?」
「ああ、その話は本当だ。穏やかに病死した白ひげのいない海賊団を離れてシャボンディ諸島の酒場に住み込みで働いている」
「そうか。シャボンディ諸島にいるのか」
「たまにジャンゴも飲みに行くらしからな。誘ってみたらどうだ?」
「いや、やめとく」
オレとサボ以外にいない世界会議の会議室はシーンと静まり返る。それにしても困ったな、サボが攻めてきたってことは革命軍とも戦うことになるのか。
ルフィのオヤジさんがガープ中将並みに強いっていうウワサはジャンゴに聞いて知っているが、本気でやり合えるほど今のオレは強くない。というよりルフィのオヤジさんよりもオレはカイドウと戦いたい。
「なあ、フルボディ。オレはこのまま海軍本部に連れていかれるのか?」
「べつに逃げて良いぞ」
「いや、いやいやいや、そうなるとアンタ達が他の奴らに怒られるんじゃないのか!?」
「オレもジャンゴも友達は見捨てない」
「友達って、本当にアンタらは…」
深い溜め息をこぼすサボはさっきまで張り詰めていた時より生き生きとした顔で「次に会ったときは本気のフルボディと戦えるように鍛えておくよ」と言いながら手枷を膝に叩きつけて破壊した。
「ああ、ここを出ていく前に一つだけ教えてくれ」
「なんだん革命軍の基地は教えられないぞ」
「いや、オレが知りたいのはお前にエースが死んだなんて教えたヤツの事だ」
「ああ、それは…ッ?アイツは、だれだ?なんでオレにエースが死んだなんて教えて……ぐうぅっ!?あ、あたまが痛てぇッ!?」
「サボ、落ち着け。ゆっくり、深呼吸するんだ」
オレの質問に答えようとした瞬間、サボは痛みを堪えるように頭を押さえて蹲ってしまった。おそらくサボにエースの事を教えたのは転生者だろうが、自分に関する記憶を封じてやがるのか?
「それに、この気配は〝真拳〟か?」
「し、しんけんっ?」
「特殊な拳法の総称だ。オレも〝手術真拳〟というモノを体得しているが、お前の身体に撃ち込まれている〝真拳〟の効力はオレを上回る。だが、今は違う…!」
オレはこんなこともあろうかと持ち歩いていたテディベアを取り出して、サボに向かって闘気を高めながら〝手術真拳〟の構えを取る。
「〝
本来は相手に取り付けていたテディベアを引き剥がしてダメージを与える技だが、この技はオレなりにアレンジを加えたテディベアがダメージを肩代わりする〝手術真拳〟の新しい奥義だ。
〈逆・縫合抜死〉
出典・ボボボーボ・ボーボボ
フルボディおよび白狂の必殺技
本来は取り付けていた人形を引き剥がすことでダメージを与える技だが、取り付けていた相手のダメージを人形に肩代わりさせる奥義へと昇華させた。