【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
第一回戦の激闘はハンペンの権三郎の練り出した竹輪バトンで河童が復活し、又聞きのサンチョパンサを打破して順調に駒を進むことに成功した。
オレは何を言っているんだろうか?と頭の痛みに耐えながら控え室に言ってしまったフルボディをアイボリーの嬢ちゃんと一緒に観客席で待つ。
「次はフルボディさんですよね」
「アイツは強いから大丈夫だろう」
「それはそうですけど。こんな大会ですよ?」
「…………」
そう言われると何も言えなくなる。
『第二回戦は〝手術真拳〟の使い手フルボディと〝円盤真拳〟の使い手爆雷ボーイです!』
「(コイツはダメだな。全く相手の情報が分からない上、オレにボボボーボ・ボーボボのバトル形式が、ほんとに分からん!)」
そんなことを考えながら武舞台に向かって現れた存在に困惑してしまう。他の観客は戦慄したような雰囲気を出しているが、どう見てもアレは……。
ただのテディベアだった。
しかもセーラー服を身につけたテディベアだ。
「きゅるるん♪︎」
「ングッ!?」
「フルボディさん、なの?」
あのキュートな見た目でフルボディの声を出すとか反則だろ、オレの事を笑い殺す気か?とサングラスのレンズを拭きながら冷静さを取り戻す。
「いけなぁ~い!遅刻遅刻ぅ~!!」
そして、ドカドカと地面を踏み嵐ながら現れたのはミサイルの弾みたいなものに手足の生えた生き物だった。あれだ、確かに魚雷ガールとかそういう感じのキャラに似てるヤツだ。
「きゅるん♪︎」
「あっ、くまさんだ!」
カチッ
「「え?」」
ドガアァァァァンッ!!!!
爆雷ボーイがフルボディかもしれなあテディベアを抱き上げた瞬間、テディベアが爆発した。じ、自爆したのか?と立ち上がって爆煙に目を凝らす。
「……ふう、危なかったぜ」
「フルボディさん!」
「テディベアにフルボディが生えてる!?!!?」
小さなテディベアにフルボディの丸太みたいな両腕が生え、さながらテケテケのごとく地面に立っている。いや、よく見たらテディベアの顔部分がフルボディだ。
もう訳が分からんぞ、これは!?
「よくぞ我が爆発を防いだ」
「あの程度の攻撃には慣れている」
「ならば受けてみよ!〝円盤真拳〟超奥義をッ!!」
そう言うと爆雷ボーイはプスプスと煤けてアフロヘアーに変わったミサイルの先端部をフルボディに差し向け、如何にも突撃するという構えを取った。
「〝片道切符の四次元ミサイル超特急〟ッ!!」
な、なんか副音声が聴こえた気がする。
そんな事を考えるオレを放置して爆雷ボーイは空間と空間を通過して、フルボディに突撃を仕掛ける。だが、それだけじゃない。
よく見れば手足を全力で動かし、スピードアップしようとしている!!…………普通に後ろのブースターを使えば良くないかそれ?
「此方も見せよう。───〝
その言葉と共に腕力だけで飛び上がったフルボディはテディベアのまま迫り来る爆雷ボーイの事を受け止め、オレでも見たことがないほど目映い光を発した。
「〝
軽やかに武舞台に着地したフルボディは普段の海兵の外套と真っ白なスーツに戻っていることにホッとするのも束の間、彼の後に落ちてきた爆雷ボーイは、さっきフルボディが登場してきたテディベアに似たパンダに変身していた。
「きゅるるんっ♪︎」
「本来は人形を取り付ける奥義だが、使い方によっては強敵を封じ込める箱となるのだ!!そして、これで終わりだァッ!!!」
ガシッと爆雷ボーイだったパンダの頭を掴んだフルボディは片足を限界まで振り上げ、一気に空高くどこかに投げ飛ばしてしまった。
「ふう、危うく負けるところだった…」
何度も言うけど、ホントに訳が分からん!!
〈
出典・ボボボーボ・ボーボボ
白狂の必殺技
本来は人形を取り付け、血を吸い取る奥義なのだが、フルボディは一度解剖した人形に無理やり相手を押し込んで裁縫することで封じ込める。
〈爆雷ボーイ〉
ミサイル弾頭みたいな謎の生き物っぽいなにか
〝円盤真拳〟の使い手だが回転攻撃せずに突撃する事に一点特化したミサイル。シャカシャカと手足を全力で動かすことで、スピードアップすることも出来るけど。スタミナを削る禁じ手だ。
〈円盤真拳〉
出典・ボボボーボ・ボーボボ
地雷ダンディの必殺技
相手に踏まれたり、回転して攻撃する拳法。河童や皿の化身達が使えば高速回転した鋭利な頭突きを繰り出せるが、直線的な攻撃しか出来ない。