【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
第三回戦も終わり。
いよいよ第四回戦だ。この仕合が終了すると同時にオレはハンペンの権三郎と戦うことになり、四回戦の勝者はゼリ太郎と戦うことになる。
「この気配、まさか!?」
「気付いたか。ジャンゴ」
「お、おう。あんまり信じたくねえけど」
「お二人は覇気が使えて羨ましいです」
どこか憂鬱げに武舞台を見つめるジャンゴと〝覇気〟の習得を羨むアイボリーは、リングに向かって歩いてくるジャンパーを身に纏った紅白のツートンカラーが特徴的な美少女に目を見開き、彼女の存在に驚愕している。
「ヤッホー、ウタだよ☆」
「「「ウタちゃん来たアァァァッ!!!」」」
キラリと左手でピースサインを作って目元に添える赤髪海賊団の絶対的な歌姫ウタに会場中が沸き立つ最中、続いて出てきた相手もウタと同じ衣装を纏っているが。
どう見ても色違いコパッチである。
「キィーーーッ!!アタシが本物のウタよっ!」
「君に私の可愛さは真似できないゾ☆」
「「「うおおぉぉぉっ!!!ウタアァァァッ!!うおおぉおぉぉっ!!!!世界一かわいいぞ、うおぉぉぉぉぉっ!!!!!!」」」
いきなり可愛さバトルの始まった武舞台に大迫力の声援を送っているのはご存知赤髪海賊団の奴らだ。しかも、みんな仲良く『UTA一途』や『UTA最強』等々という法被やハチマキ、団扇を振り回している熱狂ぶりに流石のオレも苦笑いを向けることしか出来ないぜ。
「マジで父親の鏡だぜ、赤髪…!」
「いえ、アレは恥ですね」
「嬢ちゃんはホントに辛辣だなぁ……」
そんなことを話しながら試合開始の合図と共にマイクで出来たヌンチャクを取り出すウタにオレもジャンゴも動きが止まり、アイボリーは「な、なんだか手品みたいですね」とワクワクしている。
「くうぅぅぅ!!なによ、なによなによぉ!!アタシだってやれば出来るんだからァ!と見せ掛けて、〝トラップ真拳〟騙し討ちバットオォォゥブッ!!」
悔しがるように武舞台を叩いたかと思った次の瞬間、素早い動きで金属バットを取り出してウタに襲いかかるコパッチだったが、呆気なくウタに踏まれた。
「あっ、ごめーん☆踏んじゃったお詫びにウタのかわいい
カチャリッ。
ウタは踏んづけたまま喋り続けていたコパッチの首に、くび?にトゲの付いた厳つい首輪を嵌めて、にっこりと微笑みながら武舞台の外に蹴り出した。
「うっ、うぅ…!」
「これで君は私のかわいい
武舞台の外に落ちたコパッチを見下ろすようにウタはしゃがみ、ゆっくりと何処か恍惚とした表情でそう愛しそうに宣言した。この数年の間に何があったのかと不安になり、赤髪達を見たら全員同じ首輪を嵌めていることに気が付いた。
「「「あっ、すぅーーーっ」」」
ソッとオレ達は視線を逸らした。
〈ウタ〉
みんなの大好きな歌姫さま
音楽の島〝エレジア〟で活動する歌姫。赤髪のシャンクスの娘であり、赤髪海賊団の歌姫として活動していた時期もあるため海軍・世界政府の監視を受けているようだが、あまり気にしていない。
とある旅人のハジケリストによって〝ラブリーマジカル真拳〟の教えを受け、その時に目覚めるべきではなかった『ドS』に覚醒してしまい、気に入ったものを〝ラブリーマジカル真拳〟の奥義で、みんな纏めて〝かわいい
〈ラブリーマジカル真拳〉
出典・ボボボーボ・ボーボボ
ポコミの必殺技
魔法少女っぽい必殺技が使える。ただし使い魔や使役するモンスターは自分で捕まえる必要性あり。歌姫ウタに相応しい〝真拳〟だが、彼女の性癖によって超弩級の危険性を誇る拳法と化した。
〈
ラブリーマジカル真拳の奥義。謎のラブリーでマジカルなパワーを詰め込んだ首輪を相手に嵌めることで支配する。それはもう、どんなに不屈の精神の持ち主だろうと一途で忠実で従順なかわいい