【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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FILM STRONG STAMPEDE
『FILM STRONG STAMPEDE』


オレがハジケ祭りで楽しんでいる間に〝空賊王〟シキがインペルダウンを襲撃、海賊王の船員だった男を連れて逃走したという話をギンに聞かされ、残っておけば良かったと少しだけ後悔する。

 

「この時期だとアイツか?」

 

「知ってるのかジャンゴ」

 

「おそらく劇場版だな。オレはこの時期に転生してきたから内容は知らないし、ワノ国の内情もギリギリ原作の知識で把握している程度だ」

 

「……とうとうお前の知恵も底を尽きるわけか」

 

「悪いな。フルボディ」

 

「別に良いさ。先の分かる冒険より楽しそうだ」

 

そんなことを海軍本部のオレに割り当てられた執務室で話しながら〝空賊王〟シキと劇場版のラスボスの二人を同時に相手取る方法を模索する。

 

オレは是非ともシキと戦いたい。

 

更に欲を言えば劇場版のラスボスとも戦いたい。あわよくばカイドウや赤髪、ルフィ達とも戦ってみたいという闘争本能が沸き立つ。

 

「かなり前に名前は教えたと思うが。インペルダウンにいる劇場版のラスボスは〝金獅子〟のシキ、それから〝鬼の跡目〟ダグラス・バレットだ。コイツは何年か前にも言ったが作中最強だろう」

 

そう断言するジャンゴにオレは俄然やる気が出る。白ひげ以上、ひょっとしたらカイドウにも匹敵し得る強さかも知れないヤツだろ?

 

「そんなの会ったら直ぐに分かるな」

 

「ぜっっったいに単身で突っ込むなよ?」

 

「お前も連れてくから安心しろよ」

 

「そういうことじゃねえよ!?ああ、いや、確かにオレの催眠術で無理やり肉体のリミッターを抉じ開ければパワーは数十倍に膨れ上がるか」

 

「ソレは無粋じゃないか?」

 

ジャンゴの呟きに苦言を申し立てて、ふたりでそのダグラス・バレットをブッ倒そうと言ったら心底イヤそうに顔を歪めてオレを見てきやがった。

 

なんだよ、戦うのは楽しいだろ?

 

「現段階で分かるのはバレットの悪魔の実だ。実の名前は『ガシャガシャの実』、能力は無機物を取り込んで合体する『合体人間』の超人系(パラミシア)で、おそらく既に悪魔の実は〝覚醒〟している能力者だな」

 

無機物を取り込める『合体人間』ってことは砲身やライフルなんかも取り込めるわけか。手数で負けるか、質量と物量で押し切られる可能性もあるな。

 

決めるから連打の技か、あるいは……。

 

本気の一撃を打てば確実に相手を殺す。海軍に入隊して、未だに一度も人を殺さずにぶん殴って止めてきたが、今回は活人を貫けるか分からない相手だな。

 

「あんまり気負うなよ、フルボディ。お前が無理だってときはオレも居るんだ。……まあ、お前みたいに強くもねえから限度はあるぞ?」

 

「……いや、お前がいるだけでオレは安心して真っ直ぐ進めてるさ。強いヤツは単純に強いだけだが、背中を預けられるヤツがいるオレはもっと強いんだ。ジャンゴ、お前がいればオレは最強だよ」

 

「止せよ、照れるだろ」

 

そんなことを言い合いながらオレとジャンゴは海賊万博を開催するという会場に乗り込む作戦会議を始めるサカズキ元帥達の待つ会議室へと向かう。

 

 

 

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