【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
睨み合う四人が同時に動き出す。
「おおぉおぉおぉおっ!!!!」
「このオレと真っ向勝負かァッ!!」
再び全身から蒸気を発して〝ギア2〟の姿に変わったルフィの雄叫びを上げ、ゴール・D・ロジャーの宝を抱えたまま大笑いするバレットに殴りかかる。
「〝JET
既に〝ギア4「スネイクマン」〟を使用したため、十全な〝覇気〟を使えない状態で音速を突き破り、不可視のラッシュがバレットの巨体にめり込み、深々と突き刺さって細々としたダメージを与える。
「今のは、良い拳だァッ!」
「があ゛っ!!?ま、まだだァ…!!」
「ぐッ、カハハハッ!!最初は二代目と殺り合うつもりだったが、お前も最高じゃねえか麦わらァ!!!」
バレットは全身にルフィのパンチを受けて尚も前進し、たった一発のパンチで無数の連打を粉砕し、ルフィの身体をくの字に折り曲げるが、地面に足を突き刺しながらルフィは踏ん張り、殴り返す。
「ジハハハハッ!!向こうは楽しそうに遊んでるみたいだぜ、二代目よォ…」
「二代目じゃねえって言ってんだろうがッ!」
地上で激しい激戦を繰り広げるルフィとバレットの二人の遥か上空で浮遊するシキと、空気を無理やり踏み締めて空を跳ぶフルボディが縦横無尽に衝突を繰り返し、空気を裂く剣足と空気を潰す鉃拳が火花を散らす。
「〝獅子威し・斬波〟アァーーーッ!!!」
「ぐおおぉおおぉっ!?」
シキが技の名を叫ぶと右の剣足が切り裂いた空気が獅子の頭に変形し、強烈な踵落としと共に大気を潰し、フルボディを獅子の頭が呑み込み、砕けた大地を更に破壊し、理不尽に陥没させ、フルボディを押しつぶす。
「クソ爺、オレごと潰す気かァ!?」
「そうなりゃオレの独り勝ちだな!」
フルボディの消えた大地の端に避けていたバレットがシキに怒り心頭と言った顔で叫ぶ。
「余所見してんじゃねえっ!!」
が、シキは飄々とした態度でバレットの言葉を受け流した瞬間、さながら〝巨人族の豪腕〟のように巨大化したルフィの左拳───〝
轟音に次ぐ轟音が海賊万博の跡地に響く。
たった二人の海賊を倒すために現代の海を駆け抜ける最強に近い海賊と海軍の二人が共闘して尚、歴戦の大海賊を退けることすら出来ずにいた。
「あァ゛ーーーっ、クソ痛ってえな。ルフィ、まだバレットとはやれそうか?」
「問題ねえ、大丈夫だ。オレはアイツをブッ倒すまで絶対に倒れねえからフルボディも負けるんじゃねえ!」
「ソイツは上々だ。オレはシキをぶん殴る…!」
ゆっくりと叩き割られた地面から這い出てきたフルボディは海賊に成りきっていた時のターバンや不格好なアクセサリーを引き千切り、ルフィの横に立つ。
「カハハハ。聴こえてるよな、クソ爺!」
「ジハハハハッ!!ああ、バッチリと聴こえたぜ」
その姿に応えるように笑みを深めたバレットは頭上を見上げれば、シキもまた笑みを返しながら剣足を地面に突き立て、バレットの横に立つ。