【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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三度目の再戦

「ケンカは何時だって先手必勝だァ!!」

 

「〝心ノ一方〟────ッ!!」

 

キングデューの長身から繰り出される降り下ろしのラッシュがジャンゴにぶつかる刹那、渾身の気迫を籠めた視線を利用した強烈な金縛り───〝心ノ一方〟を受けたキングデューの動きが僅かに止まったかに見えた。

 

「今更恐いもんはねえ!!!」

 

しかし、その何倍もの気迫をキングデューは迸らせ、ジャンゴの放った〝心ノ一方〟をねじ伏せて己の異名たる鋼拳を大振りに振り落とし、地面を砕き割った。

 

「クカカカカッ。フルボディだけと殺り合うつもりだったが、意外と楽しめるじゃねえか。〝寝返り〟のジャンゴ……だったか?お前もオレとド突き合いのケンカをしようぜェ!!」

 

「ソイツは御免被るよ、フルボディ!」

 

「ああ、任せろ!」

 

ボクシングのように両腕を上げて構えたフルボディがジャンゴの呼び掛けに応え、爪先から生じる円運動の全エネルギーを乗せた〝武装硬化〟された右ストレートをキングデューめがけて打つ。

 

そのストレートに合わせてキングデューも左フックを繰り出した次の瞬間、金属が衝突する様なイビツな音が響き、二人は土煙を起こしながら後退する。

 

「お前ら、どんだけ〝武装色〟硬えんだよ……」

 

「「決まってるだろ、世界一だ。あァん!?」」

 

「ホントに似た者同士すぎるぜ」

 

───思わず、ジャンゴがそう突っ込んでしまう程に二人の両腕を覆う〝武装色の覇気〟の練度は高く。フルボディとキングデューの黒色化した部位は独特の〝色〟を宿している。

 

それはルフィの〝ギア4〟のように赤黒い。

 

今も尚、この海賊万博で暴れまわるバレットのように青黒く変色した〝武装色の覇気〟にジャンゴは溜め息を吐き、二人には及んでいないが練度の高い〝武装色〟を纏わせたチャクラムを構える。

 

「うなれ、星たちよ…!」

 

「燃えろ、星たちよ…!」

 

「〝ギャラクティカ・マグナム〟ッ!!」

 

「〝ブーメラン・テリオス〟ッ!!!」

 

フルボディが右拳を弓なりに引き絞ると同時にキングデューも左拳を弓なりに引き絞って構える。普通ならば拳の届かない距離で足のスタンスを開き、渾身の一撃を放つために全エネルギーを拳に注ぐ。

 

まるで照らし合わせたかのようにフルボディがストレートを、キングデューがフックを同時に、ほんとうに同じタイミングで拳を繰り出した。

 

銀河の幻影を粉砕する超新星のごとき拳撃を放ったフルボディの一撃は一直線に突き進み、キングデューの〝ブーメランスクエアー〟を超越した〝テリオス〟の巻き起こす旋風が銀河を巻き込み、凄まじい衝撃波を起こす。

 

「ギヒッ。ホントに強いぜ、キングデュー!だが、オレの相棒を忘れてもらっちゃ困る!!」

 

「お前も最高だぜ、フルボディ!ああ、もう〝寝返り〟を甘く見るなんざしねえさ!」

 

フルボディの期待とキングデューの侮りを捨てた眼差しが上空に跳び上がって急速落下してくるハート型のサングラスとソフトハットを被ったアゴヒゲの男に向けられた次の瞬間、キングデューの土手っ腹にジャンゴの蹴りがめり込む。

 

「コイツがオレの〝銀色の脚〟だァッ!!」

 

サンジの蹴りにも劣らぬ渾身の蹴撃を受けながらキングデューの身体が後ろにのけ反り、ブリッジのような体勢でジャンゴの放った〝銀色の脚〟を受け止める。

 

「オレの腹筋は無敵だぜ、クカカカカッ」

 

「これだから脳筋共はッ」

 

そう悪態を吐いてジャンゴはフルボディの近くまで飛び退き、自分に掛けていた肉体のリミッターを外すという催眠術を素早く解除する。

 

「まだまだ遊ぼうぜ、お二人さんよォ…」

 

「ああ、望むところだ」

 

「いやいや、シキはどうすんだよ!?」

 

「馬鹿野郎、アレはデザートだ!!!!!」

 

「こんのポジティブ脳筋がよおぉぉっ!!!?」

 

ジャンゴの悲痛な叫びが戦場に木霊する。

 

 




〈ブーメランテリオス〉

出典・リングにかけろ

日本ジュニア代表・高嶺竜児の必殺技

〝ブーメランフック〟を越えた〝自乗〝の一撃〝ブーメランスクエアー〟すら超越した最大最強のスーパーブローであり、謂わば究極にして至高のコークスクリューブローと言える必殺技だ。

〈銀色の脚〉

出典・機動武闘伝Gガンダム

ネオ・イタリア代表ミケロ・チャリオットの必殺技

天高く跳び上がり、急速落下して繰り出す渾身の飛び蹴り。ジャンゴは〝剃〟と〝鉄塊〟に〝武装色の覇気〟を纏わせ、さらに催眠術を使って自分の肉体のパワーを制御するリミッターを外して放った。

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