【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
撤廃による変革
「えっ、マジで?」
「ああ、どうやら世界政府は王下七武海の制度を撤廃するようにサカズキ元帥に圧力を掛けてるみたいだぜ。よくやるよな、マジで」
思わず、マリンフォード波止場に腰かけていたオレはジャンゴの言葉に聞き返してしまった。
そんなオレの言葉に渋い顔でジャンゴは王下七武海の制度は今度こそ完全に無くなり、あの海の皇帝に成り得る海賊達に、再び懸賞金を付けると答えてくれた。
やっぱり、世界政府はアホなのか。
「ミホーク殿とトラファルガー殿、あとボア・ハンコック殿は良いとして、あのゲッコー・モリアは不味いだろ?少なくともオレでも勝てるか難しいぞ」
「負けるとは言わねえのな」
「負ける前提でケンカするか?」
「そういえばジンベエ殿も王下七武海だったな」
ジンベエもホーディを従える魚人の海賊だ。
……いや、あれ?ジンベエって海賊だったっけ?と疑問を抱きながらも大海原で元気良く泳ぐ海王類と全身に錘を着けたコビー君とヘルメッポ君を海王類を使って追いかけるガープ中将をボーッと眺める。
「ただ言えるのは王下七武海の撤廃は火種だ。オレとお前で存在は無かったことにしたが、頂上戦争のときに現れなかった〝黒ひげ〟は今も暴れてる」
「そういえば居たな、そんなのもの」
「白ひげの能力は守りきった。だが、アイツの『ヤミヤミの実』の能力単体でも侮れない。フルボディ、ひょっとしたらお前の技もブラックホールには呑み込まれる可能性も、少しは考えとけよ」
「オレの拳が呑み込まれる?」
ジャンゴの言葉に促されて自分の両手を見つめる。この「ONE PIECE」の世界に転生して、かれこれ三十年近く共に戦ってきた拳の通用しない相手か。
「やべえなそれ。すげえ楽しくなってきた…!」
白ひげにもシキにも通用するオレの拳が通じない。ブラックホールってことはどれだけ本気としての活人拳の範疇を越えた本気のパンチを打ち込んでも死なないってことだよな。
「は?」
「オレの渾身も呑み込める相手なら手加減せずにぶん殴れるんだよな!?まだまだオレの限界を越えた本気のパンチを打てるかも知れねえのか!」
「えぇ……少しは危機感持てよ」
「そういうときはジャンゴ、お前がオレを助けてくれるだろ?だからヤバいときはお前に任せるさ」
そう言ってオレはスーツと外套を脱ぎ捨て、ガープ中将とコビー君、ヘルメッポ君の修行に加わるべくマリンフォードの大海原に飛び込み、一番動きのハードなバタフライでオレは三人を追いかける。
「待ってろよ、黒ひげェ…!オレの渾身のパンチでお前のブラックホールをぶん殴ってやる!!」
そんなことを叫んでいると波止場のところに腰かけていたジャンゴがオレに聞こえないように小さく「黒ひげ、かわいそ」と呟いたのが聞こえた。