【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「……なあ、そういえばよ。フルボディってガープ中将の弟子だけど。立場的に愛弟子と一番弟子、どっちが正しい呼び方なんだ?」
「オレは普通に二番弟子だが?一番はクザンさん、愛弟子はコビー君だ。だから〝拳骨〟の二代目って呼ばれるのは申し訳無さを感じる」
海軍本部マリンフォードの海岸沿いでオレはアイボリーの作ってくれたお弁当を食べつつ、ジャンゴはお肉沢山のサンドイッチを頬張りながら訊ねてきた。
そもそもガープ中将の弟子に優劣はないだろう。みんな纏めて筋肉と拳を信仰する無敵でかっこいい海兵になることは確定しているんだ。
「んじゃあ、ガープ中将はフルボディやクザンさん、あとコビーとヘルメッポについて、どういう風に思ってるんですか?」
「ムッ。いきなり、なんじゃ」
「まあまあ、見張りも暇ですし」
「……といってもワシの弟子はクザンとフルボディ、コビーぐらいじゃぞ。ヘルメッポのヤツはワシじゃなくてボガードに弟子入りしとる」
バリバリと煎餅を食べるガープ中将の傍らには積み重なったラーメン鉢が大量に鎮座している。オレもおじいちゃんになってもラーメンを沢山食えるようになってみるのもありか。
なんてことを思う。
「あっ、そうじゃった。フルボディ、お前さんに手紙が届いとる。モリアのとこの副船長がプレゼントを同封したと言っていた気もするが、まあ読め」
「ゲッコー・モリアの部下?」
オレと接点あるのか、その部下は?
「えーっ、なになに?元白ひげ海賊団〝黒ひげ〟で危機一髪ゲームを開催します……。ふむ、他の王下七武海にも話を持ち掛けているのか」
「おい、よく見ろよ。酒樽に斬首系のトラップ仕掛けてるって書いてあるぞ。串刺しにした上に斬首って、どんだけ嫌われてんだよアイツ」
「おお、なんか楽しそうじゃな!」
「「楽しそうとは?」」
オレとジャンゴはガープ中将の言葉に首を傾げつつ、海賊島ハチノスに籠城しているという〝黒ひげ〟率いる黒ひげ海賊団を襲撃する内容、それとオレと直接話したいという文章が手紙に書かれていた。
ゲッコー・モリアの部下アブサロムか。
ジャンゴは「サンジと似たり寄ったりのはずなんだが、なんでこんなクールな雰囲気になってるんだ?」と困惑の声をこぼす。
まあ、人間は成長する生き物だ。
そういうこともある。
「そういえば海賊万博でルフィに会いましたよ」
「なんじゃと!?」
「そりゃあもう、バレットと良い勝負をして」
「フルボディ、なんで捕まえてワシのところに連れてこんのじゃあぁぁぁっ!!!!」
「ゴハァッ!?」
いきなり飛んできた拳骨にオレは吹き飛ばされ、海面を水切りのごとく跳ね飛び、海王類にぶつかってその巨大な身体を弾き、5キロほど吹き飛ばされた。
クソ痛てえぇ……。