【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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変装しようよ、フルボディさん

正体を隠すために変装しようと提案するジャンゴの言葉に賛同する部下達とアイボリー、緑牛大将は「この髪色で変装しても意味ねえだろ」と呟く。

 

まあ、オレもコビーも桃髪だから彼の言っていることには納得できるが、侍の格好やお姫様、忍者の格好になってみたいだろうと言うジャンゴにヘルメッポもコビーも心動かされている。

 

「……じゃあ、オレは野伏だな」

 

「ただの山賊じゃねえかよ!?」

 

「下手に侍の真似事するより楽だぞ?」

 

「らはは、オレも二代目と同じにしとくか」

 

オレと緑牛大将は野伏に決定して、アイボリー率いる女性海兵はお姫様や町娘、くノ一に扮する子もいる。そして、ジャンゴ率いる男の海兵は、みんな忍者の格好になってポーズを決めている。

 

やはり男のロマンだよな、忍者。

 

そんなことを考えながら事前に用意されていた刀を腰に差そうかと思ったが、どうにもメリケンサック以外を持つことに抵抗を感じてしまい、ジャンゴに押し付けておいた。男は黙って殴り合えば良いんだ。

 

オレは技名叫ぶけど。

 

「各自、報告は最小限にしてください。おそらく百獣海賊団は通信を傍受できる上、彼処の岩陰にいる映像タイプの電伝虫っぽいものを介して、すでに私達を見ています」

 

「よく気がついたな、アイボリー」

 

「フルボディさんは滝登りで消耗してますし。それに監視カメラや映像タイプの電電虫は仕事のときに世話しているので気づいただけです。もっと褒めてください」

 

グリグリとオレに頭を押し付けて、珍しく甘えてくるアイボリーの頭を優しく撫でつつ、また暫く会えなくなる寂しさを噛み締める。

 

アイボリー達には護衛としてコビーやヘルメッポもいる。ジャンゴは、お得意の催眠術でワノ国でも成り上がっていくと思うが、相手は百獣海賊団だ。

 

今回は下っ端にも本気で挑まねえとな。

 

「ところで。フルボディさん、ここではワノ国に因んだ名前を名乗るべきだと思うんですけど」

 

「……ふる、ふる、なんて名乗ればいい?」

 

「シンプルにフル次郎とかでいいだろ」

 

「うるせえよ、ジャン太」

 

「「あァんっ!?」」

 

ガコン!と額をぶつけて睨み合う。

 

人様の名前をふざけたように呼びやがるお前が悪いんだろうがと言い合いつつ、オレとジャンゴの名乗る名前はフル次郎ジャン太に決まった。

 

次々と決まっていく偽名の中で、とんでもない異彩を放つのはアイボリーが自分に付けた偽名だった。

 

「では、私はボリ助と名乗り「「「それはやめましょうか!?」」」……なぜ?」

 

本気で悩むアイボリーに苦笑いを浮かべながら可愛い偽名をつけてやったくれと他の部下達に頼み、オレは緑牛大将と一緒に嫌な気配を放つ方角に向かう。

 

 

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