【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「ここが花の都か」
「あ、あまり派手に動かないで下さい!」
さっきの兎丼という地域より活気に溢れ、ワノ国の人達も幸せそうに振る舞っているが、あの異常な笑顔はなんだ?筋肉が無理やり釣り上がってる。
「二代目、蕎麦あるぞ!」
「天ぷら?」
「いや、たぬきだ」
「それも好物だ」
アラマキ殿の呼び声に釣られて、屋台の蕎麦屋のメニューを読み、たぬき蕎麦を頼もうと店主を見た瞬間、オレは吹き出しそうになった。
どこからどう見てもサンジなのだ。
ただ、オレが会ったときと違うのは可愛らしい女の子を連れていることだろうか。ここにジャンゴがいれば名前も分かるんだけどな。
「たぬきと天ぷら、キツネだな!」
「サン五郎さん、お蕎麦茹で上がったわよ」
「あいよ!」
とうとうジャンゴは年下のサンジにも婚期を抜かされたのかと哀れみの心をワノ国の何処かにいるであろう相棒に向けつつ、ズルズルと蕎麦を啜りながらオレは感慨深い気持ちになる。
なんだか親戚の結婚式を知らされた気分だ。
「う、美味えぇ…!?」
「うん。やっぱり美味しいぜ」
「本当ですね、すごく美味しいです」
オレ達の言葉に満足げに笑うサンジだけに聞こえるギリギリの声量で「まだカイドウとはやり合ってないのか?」と聞けば、静かに頷いた。
「ごちそうさまでした」
「美味かったぜ、店主!」
そう言ってオレはお金をサンジに手渡す。
ちなみに追い剥ぎしようとしてきた海賊を捕まえるときに拝借したものだが、サンジは食材を買うときに使うのでワノ国に還元しているのでセーフのはずだ。
「ところで。その子は店主の嫁さんか?」
「よ、嫁さん!?」
アラマキ殿の指摘に「キャー!照れるわ、お嫁さんだなんて!」と騒ぎまくる姿に思わず、笑顔が溢れてしまう。あの顔だけは良いとジャンゴに妬まれていた女たらしクソ野郎のサンジにも春が来たのか。
……カマバッカ王国では惨劇が起こりそうだな。
そんなことを考えているとお菊さんが「お二人とも、そろそろ行きましょう」と言い、オレとアラマキ殿は無言で蕎麦屋を出る。
「また、食べたい味だった」
「えぇ、あれ程の蕎麦屋に会ったのは初めてです」
「(オレは十年近く前に会ってるぜ…!)」
そう二人に言いたい気持ちを抑えつつ、チラチラとオレとアラマキ殿に視線を向けてくるワノ国の人達に違和感を感じていたそのときだった。
「お、おれのお菊ちゃんに悪い虫が…!?」
アラマキ殿より大きく、バーソロミュー殿かゲッコー・モリア並みにデカい巨漢の登場に驚く。……しかし、それよりも気になるのは「お菊ちゃんはオレの嫁」という御旗を掲げていることだ。
さてはコイツも