【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
カイドウと戦って、目が覚めたのは五日後だった。アイボリーやジャンゴ、アラマキ殿もあの戦いを見ていたらしく、落下するオレを皆で受け止めてくれたそうだ。
「……なあ、流石に包帯をガチガチに巻きすぎじゃないか?これじゃあ、動けないんだが」
「フルボディさん、カイドウの弱体化に……いえ、カイドウの撃破に成功しているんです。あとは、ゆっくりと回復に専念して下さい」
「らはははっ!流石の二代目も自分の大事なカミさんには弱いな!」
「緑牛大将?」
「おっとやぶ蛇だったか」
そんなことをオレを挟んで話すアイボリーとアラマキ殿の近くで百獣海賊団の戦力図を再計算し、キングやクイーン、ジャックの強さを加味して、現段階で戦えるのかを思案するジャンゴに視線を向ける。
「ジャンゴ、どうだ?」
ガッチガチに包帯と添え木で手足を固定され、全身に包帯やガーゼ、塗り薬を塗り込まれた身体を〝舞空術〟で浮かせてジャンゴに近づき、問う。
「お前のダメージを考えるに、カイドウの傷も深いだろうが、相手は世界最強の生物だ。回復のスピードもお前より上なのは確実だ。……しかし、遂にお前もやりたかったことを成し遂げたのか」
「おう。名実共にオレが最強の海兵だぜ」
「直ぐに追い付いてやるから、待ってろ」
「バカ野郎、待つかよ。どんどん先に行ってやる」
「……ったく。追い付くのも大変だなあ」
「期待してるぜ、親友」
「期待させてやるよ、親友」
そう言ってオレを見つめるジャンゴの目は真剣だ。親友で相棒、オレもジャンゴも出会ったときから変わらずにお互いを信頼しているし、お互いを信用もしている。
ただ、ジャンゴはオレみたいに喧嘩に血肉が燃え上がるタイプの人間じゃない事も理解している。それでもオレに追い付こうと、追い抜こうと、必死に並び立ってくれようとしてくれるのだ。
「……ホントにありがとな」
「お、おう?」
そんなことを思いながら布団に戻ろうとした瞬間、かなり鍛え上げられた〝覇気〟を感じ、宿屋の外に出て見物しようとしたがアイボリーに捕まる。
「フルボディさんは安静にしてください」
流石に心配を掛けすぎたか。
オレは彼女の言葉に従って布団に寝転ぶ。だが、〝見聞色の覇気〟を使わないとは言っていない!と生命探知に特化した〝見聞色〟で外を探る。
「これは、ロロノアか?」
「どうやら外の騒動は侍の反乱みてえだな」
「侍か!オレも行ってくるぜ!」
「緑牛大将!?」
ジャンゴの言葉にいち早く反応したアラマキ殿は楽しそうに宿屋を飛び出し、侍に加勢する様だ。オレも一緒に行きたいが、今は我慢だ。
「オレの名はゾロ十郎、
「……ゾロ十郎?」
「ロロノア・ゾロ、ワノ国出身だったんですね」
そうだったのか!?と、ジャンゴを見る。
しかし、ジャンゴはサングラスを突き破る勢いで両目が飛び出し、大口を開けて、鼻水を垂らしながらロロノア・ゾロの宣言に驚愕していた。
「──────ッ!!!?!?!!?」
エネル顔、やっぱりすげえな。