【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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フルボディ大佐も混ざりたい

「すごい暴動ですね、これ」

 

「オレも混ざりたい」

 

「怒りますよ?」

 

「流石にぶん殴って良いと思うぞ」

 

逃げ惑う黒炭オロチという悪徳の将軍に迫る凶刃を必死に防ぐワノ国の侍達とロロノア・ゾロを筆頭として下剋上を果たさんと突き進む連合による暴動を宿屋の二階でオレ達は黙って見守る。

 

いや、アラマキ殿の加勢で戦況は連合に傾き、凄まじい勢いで黒炭オロチを追い立てている。すごい光景だが、流石に手出しできる様子じゃねえな。

 

「海賊と侍、海兵、極道もチラホラといるな」

 

「あれは、ミンク族ですね。あ、サンジ君もいる」

 

間違い探しでもしているのかと言いたくなるが、確かに連合の人間は様々な種族・組織に属する奴らだ。しかも日傘を差したゾンビまでいる。

 

あのゾンビ兵はゲッコー・モリアだろうか?

 

「ちょっと待て、エースもいるぞ!?」

 

「エース君、元気そうですね」

 

「おお、元気そうで良かったぜ」

 

大火炎を纏って空を駆けるポートガス・D・エースの姿に驚くジャンゴとアイボリー。おそらくルフィを助けに来たんだろうと納得しつつ、オレの混ざりたいという気持ちが増していく。

 

「ああ、楽しそうだなァ……」

 

「絶対にダメですよ。傷も完治していないのに」

 

「分かってるよ、アイボリー」

 

ゆっくりとオレは布団に寝転び、宿屋の外から聞こえる人々の声を聞く。オレに聞こえてくるのは、悲鳴じゃない。誰も彼もが応援の声を出し、希望を見出だした喝采の大声援だ。

 

しかし、この騒動にはカイドウも気付いてるな。

 

静観しているってことは、完全に黒炭オロチを見限っているのか。はたまた、部下に止められて混ざるに混ざれないかのどっちかだな。

 

「…………この〝覇気〟は黒マスクか?」

 

カイドウの右腕か左腕かは分からないが、金髪の饅頭と一緒にオレを睨み付けていた男の〝覇気〟に思わず飛び出しそうになる。が、直ぐにまた寝転び直す。

 

「キングも来やがった」

 

「確かに、百獣海賊団の副船長ですよね」

 

「ああ、アイツ一人で戦況はひっくり返る」

 

「……ヤバいじゃないですか!?」

 

「ワノ国に来たんだ。諦めろ」

 

「今年結婚したばかりですよ!?」

 

「そういうこともある」

 

アイボリーとジャンゴのやり取りを聞きつつ、〝見聞色の覇気〟で外を探る。ジャンゴの言うキングと戦うのはロロノア・ゾロのようだが、強さが段違いだ。

 

「フルボディ、一旦ここを離れるぞ」

 

「いや、その前に民間人の避難が先だ」

 

「……はあ、お前ってやつはほんとに」

 

「帰ったら奢ってやるから許してくれ」

 

そう言って二人を説得したオレはジャンゴに担がれ、アイボリーは潜伏している部下達に命令し、出来るだけ戦闘に巻き込まれないように離れるように避難を呼び掛けてもらう。

 

 

 

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