【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
カイドウを目指していたルフィ、ロー、キッドの海賊同盟を結んだ三人の船長の目の前を伸びる腕が突き抜け、一組の男女が現れる。
フリルの付いた丈の短いワンピースを身に付け、百獣海賊団の海賊旗の刻まれたマントを羽織ったマスクの美女が優雅に男の背から降りる。
「ペーたん、もう一回でありんす!」
「姉貴、真面目にやってくれ」
「アタシは真面目でありんす!!」
「流石に痛てえんだが、姉貴ィ…」
プンスコと可愛らしく怒る美女だったが、ポカポカと叩かれている男の身体は床に沈み、誰も止めないせいで「ペーたん」と呼ばれた彼は太股の半ばまで床に突き刺さっている。
「遊びなら他所でやれ…!」
怒りを滲ませた怒号を上げ、金属の左腕を振りかざすユースタス・〝キャプテン〟キッドの攻撃をペーたん───百獣海賊団〝飛び六胞〟ページワンが両手を膨らませて受け止める。
「あ゛ァ゛?コイツは、どうなってやがる!なんで麦わらと同じ〝悪魔の〟が使えるんだ!?」
「お前もゴムゴムの実を食べたのか!?」
「バカ共が、どう考えても類似種だ」
「ペーたんの能力は秘密でありんす!」
キッドとルフィの驚きと期待の声に呆れて溜め息を吐くロー。その余裕に溢れた姿にムカつき、さっきよりもルフィとキッドの顔に真剣さを増す。
そして、ページワンの〝悪魔の実〟の能力を隠すために水色の美しい髪の美女───彼と同じく百獣海賊団〝飛び六胞〟うるティが三人の会話に割り込む。
ページワンはそんな自由奔放な姉の行動に頭を抱えつつ、戦闘になれば〝飛び六胞〟で最強の姉のポテンシャルを活かすために三人の船長を大広間に向かって弾力性を高めて強引にルフィ達を弾き飛ばす。
「今度は〝ギア3〟までッ……」
「おい、麦わらァ!猿真似に負けんじゃねえよ!」
「来るぞッ!」
ルフィは自身の技に似た攻撃を繰り出してきたページワンに驚き、キッドは技を奪われたルフィに怒りの矛先を向け、冷静さを残すローが二人の身体を能力でページワンの薙ぎ払う様な伸びる蹴りを強制的に回避させる。
「〝ゴムゴムの〟ォ……!」
「〝ゴムゴムの〟ォ……!」
右手を後ろに伸ばしてパンチを繰り出そうとするルフィ。その眼前で、同じ構えと動きでパンチを打とうとするページワンがマスク越しに同じ言葉を呟く。
「「────〝
ルフィの攻撃を完全に真似た動作でパンチを交わした事実にページワンはニヤリと笑い、自分が「ONE PIECE」の主人公と戦える瞬間に感謝してしまう。
「ああ、やっぱり強いなァ…」
「おう!おれはコイツらより強えぇぞ!」
「「あァ!?」」
「ペーたん、アタシも褒めるでありんす!お姉ちゃん強いって、さあ!」
ルフィの無自覚な煽りに乗るキッドとロー。ページワンの称賛に負けじと彼に抱きついて、自分の強さをアピールするうるティにカオスは極まっていく。