【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝ゴム〟と〝ガム〟

腕を振って血液の流れを速めるルフィに呼応するようにページワンもまた地面を踏みつけ、血液の流れを加速させる。ページワンはルフィの食べた「ゴムゴムの実」の〝ゴム人間〟に近しい「ガムガムの実」を食べた〝ガム人間〟故に似た性質の技を使える。

 

「「〝ゴムゴムの〟ォ……」」」

 

〝白い蒸気〟を纏う二人が掻き消える。

 

「〝JET(ピストル)〟ッ!!」

 

「〝JET(ウィップ)〟ッ!!」

 

次にキッドとロー、うるティの三人が二人を目撃したのはルフィのパンチを顔面に受け、畳を跳ねながら吹き飛ぶページワンと、そのページワンの蹴りを受けて壁に激突し、壁を突き破るルフィの姿だった。

 

だが、直ぐに二人は立ち上がって睨み合う。ルフィの〝覇王色〟に対抗する手段は無く、ページワンは純粋な精神力で〝覇王色〟を受け流す。

 

「無駄だ。オレに〝覇王色〟は効かん。オレを倒したけりゃあ殴り倒してみせろ」

 

「ニシシッ。それなら得意だ!」

 

僅かに言葉を交わす。

 

既に〝ギア2〟を解除している二人は柔軟性と弾力性を兼ね備えた肉体を駆使して、至近距離の格闘戦を開始する。〝武装硬化〟の練度は同等───だが、ほんの少し二人の能力に差が生じる。

 

「〝風船結び(バブル・ロック)〟…!」

 

「うおあっ!?」

 

グニャリとページワンの胴体に輪っかに変形し、ルフィのパンチをすり抜けさせ、一気に修復することで手首を自身の胴体に固定する。

 

「残念だったな、応用力は〝ガム〟が上だ」

 

「いいやおれの〝ゴム〟の方が強えェ!」

 

ページワンの言葉にルフィはニヤリと笑い返したその時、ルフィと地面に転がっていた城の残骸が入れ替わる。尤もこの程度で驚く事はない、ページワンはローの悪魔の実の能力だと理解し、静かに溜め息を溢す。

 

「……お姉ちゃん、手伝ってくれ」

 

「任せろ!……あ、でありんす!」

 

うるティは嬉しそうに応えるも語尾を言い忘れ、恥ずかしそうに頬を染める。場違いな雰囲気の彼女にキッドとローは溜め息を吐きつつ、攻撃を仕掛けようとした瞬間、強烈な衝撃が二人を襲う。

 

「わっ、とと…」

 

二人の背後で停止するうるティ。

 

「な、なにが起こった?」

 

「知るかッ……自分で考えろ」

 

うるティに視線を向け、警戒心を露にするキッドとローに彼女は満足げに頷き、ゆっくりと両手を畳に付け、ほとんど寝そべるような前傾姿勢────クラウチングスタートに構える。

 

「ペーたん、動きは任せるでありんすよ!」

 

「ああ、任せてくれ」

 

姉弟の会話に攻撃を繰り出してくると察知した三人はガードを固める。が、その動きよりも素早くうるティは駆け出し、縦横無尽に大広間を跳ね飛ぶ。

 

───否、正確には違う。

 

彼女はページワンがルフィと戦っている最中に撒き散らし、蜘蛛の巣のように張り巡らせていた〝ガムのトランポリン〟を利用して、瞬時に最適かつ最短に攻撃できる軌道に向きを変更し、突撃しているのだ。

 

「どうだ、お前らにアタシとペーたんの仲良しラブラブ姉弟のコンビネーション攻撃が見切れるか……でありんす!〝うる頭銃星(ミナス)〟ッ!!」

 

「ラブラブ?」

 

「仲良し?」

 

「バカ共は攻撃に集中しろ!」

 

うるティの宣言した通り三人は目視不可能、例え〝見聞色の覇気〟で未来を見ようと。うるティの繰り出す最速の頭突き──〝うる頭銃星(ミナス)〟は音速を突き破る速度で飛来し、その予知した光景を上回る速さで、二撃目、三撃目、四撃目、攻撃を重ねる毎にスピードと破壊力を爆発的に強めるのだ。

 

 

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