【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝炎の男〟が来る。

ページワンに吹き飛ばされて気を失ったまま鬼ヶ島の外、乱れ狂った荒海に落下していくルフィの身体を掴んで飛翔する城内に着地する〝世界最強の男の海賊旗〟を背中に刻んだ男に百獣海賊団の船員が気付く。

 

「何故、ここにお前がァーーーッ!!?」

 

「おっと、静かに頼むぜ」

 

一瞬の間に懐に踏み込まれ、ボディに拳を受けた船員は一撃で気絶し、百獣海賊団として支給された角の付いた兜や肩当てといった装備を奪われる。

 

「よし、コイツでバレねえな」

 

「いいや、バレバレだよ!」

 

そう安心して呟いた瞬間、人影が飛来する。物騒な鬼の面を着け、紅白の着物を身につけた背丈の高い女が金棒を振りかざし、男を素早い金棒の切り返しと連撃を撃ち込んで攻め立てる。

 

───が、すぐに攻撃の手が止まる。

 

久しぶりだな、ヤマト(・・・・・・・・・・)

 

久しぶりだね、エース(・・・・・・・・・・)!」

 

金棒と鬼の面を捨てた女───ヤマトは嬉しそうに自分の名前を呼んでくれたポートガス・D・エースに抱き付き、何年ぶりに会えたのか分からない友達に満面の笑顔を向ける。

 

二人が久しぶりの再会を喜んでいる最中、ようやく意識を取り戻したルフィは起き上がると同時に両手を伸ばし、自分の落ちてきた階層に跳び上がる。

 

「ったく。世話の焼ける弟だ」

 

その後ろ姿にエースは苦笑いを浮かべ、ヤマトの身体を担ぎ上げると下半身を炎に変えて、炎の勢いを利用してルフィの飛び込んだ城壁の穴を目指して空を飛ぶ。

 

「〝ヘリケラトプス〟ッ!!」

 

しかし、二人の進行を妨げるように城内から四足歩行の巨大な生き物───リュウリュウの実「古代種」〝トリケラトプス〟で変身した百獣海賊団〝飛び六胞〟ササキが飛び出し、凄まじい勢いでエースの身体に体当たりしてきた。

 

「なにッ、恐竜だとおぉぉぉーーーっ!!!」

 

エースは自分の身体にぶつかる恐竜に目をキラキラとさせ、まるで子供のように興奮しながら炎を消して、トリケラトプスの背中に股がる。

 

「なにするんだ、ササキッ!!」

 

「ヤマトの坊っちゃんには悪いが、ここは戦場だ。ましてや元白ひげ海賊団のソイツを城の中に連れていこうなんて裏切りを見過ごすわけにはいかねえ…!」

 

「ボクは裏切ってないぞ!?」

 

ササキの妨害にヤマトは文句を言うが、ササキの裏切り判定に困惑して更にエースの背中で文句を言いまくる。そんなことを続けながらエース達は、ルフィ達とページワン、うるティが戦っている階層に飛び入り参加する。

 

「エース!」

 

「よう、さっきぶりだな、ルフィ」

 

にこやかに笑うルフィに片手を上げて挨拶したエースはヤマトを連れてルフィ達に合流する。エース、ヤマト、キッド、ロー、ルフィの五人に対して相手は、ページワン、うるティ、ササキの三人だ。

 

「二人は余るな。麦わら屋、先に」

 

「あのガムはおれが倒す!」

 

「ユースタス屋は、どうする」

 

「あのマスク女と恐竜相手はオレがやる…!」

 

「……もう好きにしてくれ。火拳屋、アンタとソイツはオレと一緒にカイドウを相手するぞ」

 

作戦も何もかもメチャクチャな現状に頭を抱えるローの姿にエースは「分かる、分かるぞ」と彼の苦労を理解し、ヤマトは「折角の機会だ、ぶっ飛ばしてやる!」と意気込んでいる。

 

 

 

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