【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝乱入者〟シープスヘッド

ワノ国、花の都。

 

ゾロとキングの戦いは苛烈さを極めていた。

 

飛行するキングの攻撃は変則的・直線的な二種類のみだが、火炎を纏った突撃によって家屋は焼き焦げ、無惨な瓦礫と化している。

 

「雑魚は退きやがれッ!」

 

「クソコックも引っ込んでろ!」

 

「あァ!?」

 

「殺るかァ!?」

 

そんな口論を繰り返しながらゾロとサンジは迫り来る海賊や侍を斬りつけ、蹴り飛ばし、百獣海賊団の最高幹部キングの攻撃を警戒し続けている。

 

更に花の都にいるのはキング一人ではなく、黒炭オロチの配下の侍や百獣海賊団の船員も加わった大混戦を繰り広げており、〝麦わらの一味〟の船長モンキー・D・ルフィ以外の船員は全て、この場に揃っているのだ。

 

それはトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団、ユースタス・キッド率いるキッド海賊団も同様に、三人の船長はカイドウと戦うために鬼ヶ島に単身…いや、三人の船長は誰が先にカイドウを倒すのかを競うように鬼ヶ島に乗り込んでいる。

 

「ヴィンスモーク、オレと遊ぼうぜェ!」

 

「その名でオレを呼ぶなッ!ってか誰だお前は!」

 

「オレはシープスヘッド、そのムカつくモテ顔を蹴り砕きに来てやったぜ!」

 

「……お前、中々に見る眼があるじゃねえか」

 

「眼が腐ってんのか、ヒツジ野郎」

 

サンジは自分を褒めるシープスヘッドの見る目の良さに感心し、ゾロは呆れたようにサンジのモテ顔について否定した次の瞬間、シープスヘッドの肩に現れた鋭い角の一撃が二人を吹き飛ばす。

 

「イッテェ……クソ、コイツも〝動物系(ゾオン)〟の能力者なのか。カイドウの野郎は一体何個、何十個の悪魔の実を集めてやがるんだ」

 

そう悪態を吐くサンジは瓦礫を蹴っ飛ばし、スーツのネクタイを締め直しながら〝見聞色の覇気〟の予知を利用し、不意討ちを仕掛けてきた侍の胴と首に蹴りを打ち込み、素早く姿勢を整える。

 

「チッ。向こうも空から降りて来やがった。おい、そのヒツジ野郎はお前に任せるぞ」

 

「任されてやるよ、クソマリモ」

 

「うるせえよ、クソコック」

 

短く言葉を交わしたゾロとサンジの二人はゆっくりと目の前の敵に向き合う。

 

「お話は終わりか、ヴィンスモーク」

 

「チッ。見る目はあるが、性格は最悪だな」

 

「おいおい、煽りのつもりはねえぞ。初対面の相手を、いきなり名前呼び出来るほどオレはメンタル強者じゃねえんだ、せめて数週間は名字で呼ぶぜ」

 

そう言ってシープスヘッドはサンジに今からタックルすると云わんばかりに肩を突き出して構える。

 

 

 

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