【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「待たれよ、化生の男!!」
「誰がバケモンだコラァッ!!!」
「フルボディ、バケモンは事実だろう」
「ぶん殴るぞクソヒゲ!?」
そんな言い合いをしながらガープ中将を苦戦させたというピンク色の着物を着た忍者は見えず、どうやら別のヤツのところにいることに不満を抱く。
「〝真庭忍法・手裏剣砲〟ッ!!」
しかし、その不満を裏切るようにドムッ!と忍者の身体が膨れ上がり、百を、いや、二百を越える無数のクナイがオレに吐き出される。
少なくとも〝真庭忍法〟なんていう流儀は「ONE PIECE」の世界に存在していない。───つまり、コイツらは転生者の技術を盗んだか学んだ奴らだ。
「おいおい、燃えてくるなァ…!!」
「〝真庭忍法〟って事は『刀語』だが、その様子だとフルボディも知らない感じか?」
「一応、ラノベも読むが嗜む程度だった!」
ジャンゴの言葉に返事を返しつつ、オレは放物線に伸びる鞭の群れを身体を回転させて受け止め、引っ張り手繰り寄せた忍者の顔面にパンチを叩き込み、力任せに地面にめり込ませる。
「これならどうだ!〝超忍法・幻カブト〟!」
「幻覚はオレに効かん!!」
「なっ、ぐぼあっ!?」
いきなり大きくなったかのように見える忍者の土手っ腹を突き抜け、琵琶法師みたいな耳たぶの長い男を左右のパンチのラッシュで倒し、ジリジリと間合いを詰めてくる双子らしき忍者と向かい合う。
「おのれェ!こうなれば奥義をくれてやる!」
オレの猛攻に怒る双子の片割れが印を結び、その動きを追随するように双子の片割れが手裏剣やクナイ、マキビシを放り投げて来やがる。
「受けよ、我が〝火輪弾火焔陣〟をッ!!!」
「町中で火遁の術なんぞ使うなァッ!!」
投げつけられた炎を纏った手裏剣を指で挟み、受け止めたオレは火を吹き消す。家屋に移ったら他の人達の迷惑になるだろうが。
「バカめ、こっちは囮だ!!」
「バカはお前だ」
したり顔で叫ぶ忍者に思わず、呆れた返事を返す。さっきまでお前はオレの何を見ていたんだ。オレの死角や背中には最高に頼りなる相棒がいるんだぞ?
「なあ、この場合は土遁になるのか?」
「いや、どうだろう。地面を掘る〝
「そういうのは知らねえけど。殴れば分かるだろ」
「や、やめっ」
なにかを言おうとした双子の片割れをぶん殴って地面にもう一度めり込ませ、自分の兄弟を置いて逃げようと走り出す忍者に向かってジャンゴがチャクラムを投げつけた。
「おい、殺すなよ」
「問題ねえよ、あれは刃引きしてるやつだ」
スコーン!と頭にチャクラムを受けた忍者は地面に倒れ、どういう原理で戻って来ているのか不明なチャクラムを受け止めたジャンゴを見つめる。
まだまだケンカは終わらねえな。
〈真庭忍法・手裏剣砲〉
出典・刀語
真庭忍軍十二頭領・真庭蝙蝠の必殺技
体内に仕込んだ手裏剣を砲撃として放つ技であり、肺活量と〝覇気〟を鍛えていれば〝
〈超忍法・幻カブト〉
出典・忍風戦隊ハリケンジャー
カブトライジャーの必殺技
幻惑を見せて相手を攻撃する忍法。しかし、フルボディはジャンゴの催眠術を受けているため、幻惑や催眠術に対する耐性は凄まじい。
〈火輪弾火焔陣〉
出典・忍者キャプター7
火忍キャプターの必殺技
火輪弾という炎を纏った手裏剣を繰り出して、相手を爆惨させる忍法である。が、エースの影響で火に強いフルボディには効かなかった。