【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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遅くなりました。


〝百獣謳歌〟と〝超過進化〟

地面を砕き、空を裂き、カイドウの肉体が〝青龍〟を纏った獣人形態に移行すると同時にフルボディも〝界王拳〟の倍率を上げ、ルフィ、キッド、ロー、三人の船長達も負けじと〝覇気〟を滾らせる。

 

「ウォロロロロオォォォーーーッ!!!」

 

カイドウの〝覇王色の覇気〟を纏った龍の咆哮を受け、フルボディ達の身体は瞬間的に防御の構えを取った次の瞬間、遠心力を利用した金棒の振り回しによって彼らはハエを潰すが如く滅多打ちにされる。

 

「痛ってえだろうがァッ!!」

 

「ぐぬおぉおっ!?」

 

フルボディは血みどろになった頭を振り、血糊を振り払ってカイドウの胴に体当たりをし、背後に衝撃が突き抜ける猛打のラッシュを叩き込み、カイドウの巨体を力任せに後退させる。

 

「────〝犀榴弾砲(リノシュナイダー)〟ッ!!」

 

「「ぬごあァッッ!!?」」

 

フルボディとカイドウの頭上に高速移動したルフィの加圧し、圧縮された強烈な蹴りが二人の脳天を踏みつけ、凄まじい勢いで地面に叩き伏せる。

 

「くたばりやがれ、カイドウッッッ!!!!」

 

その隙を追い討ちするようにキッドの左腕は激しく放電し、手のひらに出来た銃口を起き上がろうと金棒を地面に突き立てるカイドウに向け、〝武装色の覇気〟でコーティングされた超電磁砲がエネルギーを射出した。

 

だが、カイドウもまた口内に溜め込んだ熱を一気に噴き出してキッドのエネルギー砲を掻き消す。もはや人間の技とは思えぬ攻撃に弱ったカイドウを仕止めようと目論んでいた世界政府の役人は及び腰になる。

 

「嗚呼、ホントに最高の日だ。オレの人生を華々しく彩る強敵がこんなにも大勢居る上、誰一人として負けるつもりがねえ……心地好い〝覇気〟だ」

 

「おいおい、勝手に満足するんじゃねえよ」

 

自分の最後を飾ろうとするカイドウの言葉を遮ったのは、やはりカイドウを真っ向勝負で一度倒したフルボディだった。───しかし、彼は〝界王拳〟を解除した普通の姿でカイドウの目の前に立っている。

 

「ウォロロロロロ。また〝(スーパー)界王拳〟とやらか?」

 

「いや、次の技は強化じゃねえ…」

 

ゆっくりと両腕を腰に溜め、全身に力を込めるフルボディにルフィ達は我に返るなり、またカイドウに向かって攻撃を再開する。

 

尤も今のカイドウは攻撃することも防御することも忘れて、フルボディのやろうとしていることに燦々と目を輝かせ、新しい玩具を貰った子供のように笑みを深め、フルボディの変化を待ち望んでいる。

 

「〝八門遁甲〟……〝第七驚門・開〟ッ!!!」

 

フルボディから〝蒼い蒸気〟が吹き荒れ、全身の皮膚が紅潮していく。このまま攻撃に移るのかと思っていた奴らはフルボディを警戒していた。が、カイドウは狂暴な笑みを浮かべ、フルボディに「まだ、先があるんだろ?」と呟いた。

 

「そして、コイツに〝界王拳〟を重ねるッ!!!」

 

その言葉をフルボディは躊躇なく実行した。

 

本来ならば全身の筋肉は断裂し、全身の骨は粉々に砕ける筈なのだが、フルボディの弛まぬ直向きな鍛練に次ぐ鍛練によって彼の骨子は〝黒刀〟の如く、黒鉄色に染まりきっていたのだ。

 

青と赤を纏った姿は、かつてフルボディの憧れた最高のヒーロー・孫悟空が〝超サイヤ人ブルー「界王拳」〟に変身した姿に酷似している。

 

「さあ、いっちょやろうぜ!!」

 

カイドウのためにフルボディは更なる進化を遂げた。

 

 

 

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