【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「行くぞ、オラァッ!!」
「来やがれ、フルボディッ!!!」
強烈な閃光を纏うフルボディの嬉々とした雄叫びにカイドウは獣人形態の身体が更に隆起し、パワーを強化して突撃し、空気の弾ける歪な音が木霊する。
「馬鹿な、速すぎるっ!?」
そう言ったのは誰なのか。
もしかしたらフルボディとカイドウの戦いを見ていた全員が言ってしまったのかと錯覚するほどに全員の意識は揃い、二人の世界を砕く打撃戦に冷や汗を流す。しかし、その光景をただジーーッと黙って見過ごせない、どうしようもなく二人に魅せられた彼らの中にいた。
「おれも混ぜろオォォォーーーッ!!!」
「ウォロロロロロ。来たか麦わらァ…!」
「当然、お前も来るよな。ルフィ!!」
モンキー・D・ルフィが〝ギア4〟に形態を移行し、フルボディとカイドウの間に割り込み、そのままルフィの振りかぶった両拳───〝
「〝ギャラクティカ〟ァ……!」
「ウォロロロロロ。良いパンチだ!!」
そして、二人はルフィに受けた打撃の何倍、何十倍も破壊力の高い攻撃を放つ体勢を取り、ルフィも応戦するために両腕に空気を送り込み、太く分厚く強固な筋肉の両腕を後ろに引き絞った。
「〝ゴムゴムの〟ォ……〝
「〝ファントム〟ッ!!!」
「〝軍荼利八卦〟エェッ!!!」
三人の最大最強の打撃がぶつかり合う。
しかし、三人のパンチや金棒は衝突しておらず、お互いの武器を弾くように〝覇気〟を迸らせ、空気を切り裂いて周囲に衝撃波を放ち続ける。
フルボディの進化した強さに、カイドウの超越した〝覇気〟に、ルフィの肉体的・精神的に成長していく強さは異常な程に加速していく。まるで、ふたりに導かれるようにルフィの〝覇気〟が高まっていた。
そのときだった。
ドンドットット♪︎ ドンドットット♫
突如、ルフィの心臓が音を奏で始める。
「なんだ、身体がッ…!?」
「ルフィ、お前まさか…!」
明王のごとき肉体は萎み、普段の身体に戻る。
だが、それ以上にフルボディとカイドウ、三人の戦いを見ていた全員がルフィの変化に目を見開き、〝覇気〟も〝能力〟も〝種族〟さえも飛び越えた三人目の超越者を仰ぎ見上げる。
「アハッ、ハハハハハッ!!すんげえぇええぇえぇぇ~~~~っ!!!さっきよりも、もっと!身体が面白いぐらいおれの思った通りに動く!今なら本気のお前らにも勝てそうだ……!!」
────〝解放の戦士〟が目覚める。