【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
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もっと、がんばるぞー!
「フルボディ!!さっきのどうやるんだ!?」
キラキラと輝く目を向けながらルフィは血まみれのオレに近付いてこようとするが、ロロノア・ゾロと他の仲間に押さえられて動けずにいる。
「オレもピカピカ出来んのか!なあなあ!」
「アンタは少し空気を読みなさいよ!?」
「オレはまだ死にたくねえよおぉぉぉお!!」
まあ、あれだけ暴れ回っていた海軍の男に大事な船長を近付けたくない気持ちは分からなくもないが、そこまで警戒しなくても良くないか?
「別にお前達を捕まえる気はないぞ。オレとアイボリーは非番だ。なによりジュラキュールと殴り合って、もう追う気力も残ってないさ」
「フルボディさん、非番でも捕まえるときは捕まえるのが海兵ですよ?あとヘタなウソはダメです」
「そう言うな。ルフィはまだ懸賞金もついていないんだ、少しぐらい見逃してもバチは当たらないだろ?」
ポンポンと彼女の頭を撫でながらルフィ達に近付き、傷まみれのロロノア・ゾロの真横にしゃがみ、しっかりと彼の顔を朧気な前世の記憶と照らし合わせる。
多分、オレの記憶通りのはずだ。
「どうした、ゾロが気になるのか?」
そんなことを考えていると拘束を振り切ってオレの傍に座り、ロロノア・ゾロを見つめるオレに首を傾げ、なにかあるのかと同じように彼を見つめる。
「東の海でジュラキュールに迫った剣士を見るのは初めてだったからな。オレも顔と名前は覚えておこうと思っただけだ。ついでだ、ルフィの他の仲間も覚えとくか」
オレはそう言って立ち上がり、見覚えのあるオレンジ色の髪をした美少女、長い鼻の少年、坊主頭の男、サングラスの男、じっくりと顔を観察し覚える。
「ああ、君はベルメールさんの娘か!?」
「な、なんでベルメールさんのことを?」
ようやく彼女の事を思い出して、思わず叫んでしまった。なにやらオレの真後ろに立つアイボリーの雰囲気がなにやら怖いものに変わった気もするが。
きっとオレの気のせいだろう!!
「オレの教官を務めた人だからな、よく覚えてる」
「あ、あんたの教官を?」
「よくオレもボコボコにされたもんだよ」
「ひえっ」
オレの言葉に戦慄する女の子を置いて、未だに現実逃避しているクリーク海賊団に近寄る。ブツブツと「あり得ねえ、あんな化け物が二人もいるなんざあり得ねえ」なんていう失礼な言葉を繰り返している。
「クリーク海賊団、お前達を逮捕する」
「……ああ、もう好きにしてくれ……」
ガックリと項垂れるクリークと仲間達に、もう少しだけ猶予を与えるべきだったか?と考えながらオレはアイボリーに連絡を入れるように告げる。
「フルボディさん、あとで『ベルメール』さんという女性の話を聞かせてもらえますよね?」
「お、おう」
なんか、雰囲気が怖くないか?