【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

311 / 316
〝ミックス・アップ〟

「〝ゴムゴムの風船〟ッ!!」

 

全身を大きく膨らませたルフィは空気を吐く反動を利用して独楽のごとく回転し、乱気流の様に不規則なパンチとキックの嵐をフルボディとカイドウに見舞う。

 

「ぐっ、ごおぉッ…チッ、流石に長時間の使用は体力的に厳しいかッ!?…」

 

「ウォロロロロ。麦わらのヤツ、どんどん強くなるじゃねえか!」

 

ルフィの攻撃を捌ききれずに何十発とパンチを食らった衝撃で〝界王拳〟と〝八門遁甲〟の効果は解け、逆立っていた桃色の髪は落ち、フルボディは辛うじて〝白い気〟を纏っている状態になる。

 

しかし、カイドウはルフィを上回る〝武装色〟によって深刻なダメージは負っておらず、むしろ攻撃を受ける度、彼の〝覇気〟は強さを増していく。

 

「フルボディ、テメェの強さはアレが限界か?」

 

「確かに限界を越えるにゃ持って来いのタイミングだな。カイドウ、そういうお前はどうなんだ?オレと喧嘩するときも龍には成らなかったじゃねえかよ」

 

カイドウの問いかけにフルボディは返事を返しながら、上空で「あひゃひゃひゃっ!」と笑い転げているルフィなのかも分からない男に視線を向ける。

 

「ありゃあ喧嘩だぞ、龍になる理由がない。だが、今回は〝動物系(ゾオン)〟の本領を発揮しねえとまともにやり合える相手じゃねえなァ…!」

 

その言葉を叫ぶと同時にカイドウは〝青龍〟へと姿を変え、その頭部にフルボディが着地する。本来は敵対するべき海軍を海賊が労ったのだ。

 

それほどまでに今のルフィに脅威を感じているのだ。

 

「もっとだ!もっと、もっと上がれ!」

 

ドンドットット♪︎

 

ドンドットット♫

 

ドンドットット♬

 

「持ってくれよ、オレの身体…!んぎぎぎぎッ…っしゃあぁ!!!…〝界王拳〟……10倍だあァッ!!」

 

「ウォロロロロッ!最高だぜ、テメェら!!」

 

〝八門遁甲〟のリミッター解除を再び発動した上に〝界王拳〟を重ね掛けしたフルボディの高まる〝覇気〟にカイドウも笑みを深め、青く鮮やかな龍の鱗に〝武装硬化〟を纏い、全身を〝武装色〟で覆った世界最強にして最高硬度、世界最大級のデカさを誇る黒龍と化す。

 

「行くぞ、フルボディ!カイドウッ!!」

 

「来やがれ、麦わらァ……!!」

 

「オレも本気で行くぞ、ルフィ!!」

 

三人の戦いは更に激しさを増し、もはや他人の付け入る隙は無く、ジャンゴをはじめとしたこの戦いの参加者は三人の戦いに見惚れてしまっている。

 

あまりにも隔絶した強さに戦うことを忘れ、世界政府の役人は映像電伝虫を構えたまま暗雲を払い破って、月下に舞う三人の強さを五老星に伝えているが、もう彼の中に任務を遂行するという意志はなかった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。