【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝親友と一緒に主人公を越える〟

フルボディの身体を包む〝赤と青の蒸気〟は既に〝白い蒸気〟に変わり、明らかに体力は衰えて、疲労も積み重なって戦えるのかさえ怪しい状態だ。

 

ゆっくりと地面に着地したフルボディはナックルを両手に嵌め、自分を警戒する海賊と世界政府の役人を押し退け、ジャンゴの前に立つ。

 

それを追いかけるようにルフィは飛び跳ね、フルボディの身体に着地して、肩車の格好になる。今から戦う相手とは到底思えない姿だが、フルボディは不意打ちも卑怯な真似もしないことを知っているが故に出来る行為だ。

 

「今回で最後だ。力を貸してくれ、親友」

 

「その言い方だと最終話みたいだな。まあ、確かに今から戦うのは憧れの主人公(モンキー・D・ルフィ)だ。ルフィには悪いが、オレも参戦してやるよ」

 

「おれは二人一緒で良いぞぉ~~っ!!!」

 

自分を倒すために本気になっているフルボディとジャンゴにルフィは嬉しそうに答え、ぐるりとフルボディはもはや見物人に成り果てた者たちに「だってよ。お前らはどうする」と問いかける。

 

「我々はお前達の戦いからは手を引く。お前を相手にする程強いという自信もないからな。五老星、それでも宜しいでしょうか?」

 

そうスーツの中から取り出した電伝虫に語りかける世界政府の役人にジャンゴは溜め息を吐いた。やはり、この戦いも〝五老星〟に見られていたからだ。

 

『ああ、許可しよう。そして、海軍〝大佐〟のフルボディ、海軍〝准将〟ジャンゴ、お前達は必ず麦わらのルフィに勝つのだ』

 

『この戦いは世界の命運を決める聖戦なり』

 

『必ず麦わらのルフィを抹殺せよ』

 

その言葉の重さに海賊を含めて息を飲んだ。

 

それほどまでに白くなったルフィを〝五老星〟は危険視しており、無能力者の筈なのに人間の領域を飛び越えたフルボディにも警戒心を向けている。

 

「まあ、聖戦だか何だか知らねえけど。オレの正義は『人を活かす正義』だ。オレはオレが死ぬまで誰も殺さねえし、これからも海賊も海軍も、そしてお前らもムカつくヤツはぶん殴るだけだ」

 

「馬鹿野郎が〝五老星〟に喧嘩を売りやがった」

 

「コイツも馬鹿だったか…!」

 

「あひゃひゃひゃっ!!やっぱりフルボディは面白れえなあ、おれもお前らもムカつくからブッ飛ばしに行ってやる!」

 

『『『『『お前だけは此方に来んなァ!?』』』』』

 

そう言って怒鳴り声を上げた〝五老星〟は通話を切り、世界政府の役人は戸惑いつつ、何かを思い出したように痛そうに腹を押さえる。

 

「そ、そういえばマリージョアに忍び込んだ魚人の事でも〝五老星〟がお腹を押さえていたが、まさかこういうことだったのか?」

 

「あーっ、またホーディかァ…」

 

役人の言葉にジャンゴは〝五老星〟の上に立つ世界の王とも言える謎多き女性イムの事を思い出して、ホーディの下半身に忠実な性格を思い出していた。

 

 

 

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