【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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ぼくたちは〝麦わらのルフィ〟に憧れた

フルボディはワノ国に乗り込むより前、ジャンゴの話してくれた「ゴムゴムの実」の真実を思い出しながら〝八門遁甲〟を一つずつ開いていき、最後の一つ手前に位置する第七門を解放し、全身の肌が紅潮していく。

 

その隣でジャンゴはチャクラムを揺らして自分自身に催眠術を施して、フルボディには及ばないながらも〝八門遁甲〟の第六門まで解放し、チャクラムのグリップを掴み、ナックルのように握り締める。

 

「さあ、これでラストバトルだッ!」

 

「オッサンの底力見せてやるッ!!」

 

そう言って駆け出すフルボディとジャンゴの二人を迎え撃つために真っ直ぐルフィも走り出し、ニカッと快活とした笑みを二人に向け、両拳のラッシュを乱れ撃つ。

 

「〝ゴムゴムの〟ォ…〝鷹銃乱打(ホークガトリング)〟ゥッ!!!!!」

 

「ぐぬおぉおおっ!!?」

 

「そこだァ……!」

 

音速を突き破るパンチの乱打を両腕を従事に構えて受け止めるフルボディの身体が僅かに後退る。だが、瞬時にパンチの隙間を見つけたジャンゴが伸びきった腕を蹴り上げ、無理やりラッシュのタイミングをズラす。

 

「唸れ、幻の星たちよ!」

 

「んなあっ!」

 

その一瞬の間に間合いを一足で飛び越えてきたフルボディに驚愕するルフィに目の前に更に振り込み、左腕を後ろに引き絞っていた〝武装硬化〟された拳を繰り出した。

 

「〝ギャラクティカ・ファントム〟ッ!!」

 

───瞬間、銀河の奔流がルフィを撃つ。

 

「ゲフッ!?効かねえなァ……〝ゴム〟だから!」

 

「おい、何する気ィィィィーーーッ!!?」

 

そう痩せ我慢を言うルフィは深々と胴体にめり込んだフルボディの腕を掴み、グルグルグルグルッ!!と身体を捻り、一気に捻れのエネルギーを解放した瞬間、フルボディは側転するように回転して地面を削りながら、ヘンテコな動きで弾け飛ぶ。

 

「お前もだぞ、オッサン!」

 

「お手柔らかに頼むぜ、ルフィ!」

 

ルフィは卓越した〝見聞色〟による千里眼じみた先読みで自分のラッシュを掻い潜り、チャクラムを振るうジャンゴの飛び出たアゴヒゲを蹴り上げ、そのまま〝ゴムゴムの斧〟と叫んで踵落としを放つ。

 

「があっ、いまんだぁ!!」

 

「避けろよ、親友!!〝昼虎〟ァッ!!!」

 

地面にめり込んでいた頭を引き抜き、血反吐を吐きながらルフィの身体を押さえつけるジャンゴの叫ぶ先に立つフルボディは独特な拳の構えを取り、圧縮された空圧正拳をルフィ目掛けて叩き込む。

 

強烈な空気の砲弾を受けたジャンゴは顔面が血まみれになりながらも起き上がり、ひび割れたサングラスを掛け直して帽子を被り直す。

 

「あひゃひゃひゃっ!今のは危なかったなぁ!」

 

「オレを盾にしやがったぞ」

 

「それ、逃げ遅れたお前も悪くねえか?」

 

「なんでだよ!?」

 

フルボディの辛辣な言葉に突っ込みつつ、ジャンゴは既に効力の切れた〝八門遁甲〟ではなく通常の肉体のリミッターを外す催眠術に切り替えて、再びルフィに向かってチャクラムを構え、ちょっとだけ怒られたことに不満げになりながらフルボディもナックルを構える。

 

 

 

 

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