【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「……というわけで、ジュラキュールと戦った」
「お前は何を言っているんだ?」
「ただの現状報告だが?」
ズタボロの身体に包帯やガーゼを巻かれて治療されたオレは、見舞いに来てくれたジャンゴに、ルフィ達と再会後なぜかジュラキュール・ミホークと戦うことになった話をしていた。
「とりあえず、お前がバカなのは分かった。しかし、クリーク海賊団を倒したってことは、サンジもとうとう麦わらの一味になるのか」
「いや、クリークは自首した」
「はあっ!?」
いきなり大声を上げて天を仰ぎ見るジャンゴにオレは首を傾げながら「おい、どうしたんだ?無駄に戦わなくて済んだんだそ」と意識を取り戻させるために軽く頭を叩いてやる。
───地面にめり込んだが、問題ないな。
「で、フラグは?」
「フラグ?すまん、なんのことだ」
「サンジの仲間入りは、クリーク海賊団と戦った際の強さと料理の美味さをルフィが気に入ったからだ。つまり、お前はサンジの仲間入りを妨害しちまったんだよ!?」
ズビシッ!!とオレの額に人差し指を突き立てて文句を言うジャンゴに、ようやく彼の困ったという表情の意味を理解し、オレも頭を抱えることになった。
確かに、そうなるのか。
しかし、どうやってサンジの仲間入りを手助けする?そもそもサンジは「バラティエ」に残って料理人を続けようとしているはずだが、それはどうなるんだ?
「ああ、でもルフィの仲間の写真は取ってきたぞ」
「うーん、アーロンパークでなんとかするか?いや、そもそもコイツのせいでアーロン海賊団が健在なのかも分からねえし、クソがよぉ…」
「人の話を聞け」
なんか唸っているジャンゴの頭をブッ叩いて、また地面にめり込ませる。今度は上半身が床にめり込み、ぶらーんと海老反りになった足が綺麗に着地した。
「…………」
「とりあえず、写真は置いていくよ」
そう言ってオレはルフィ達の写真をベッドに置き、のそのそと病室を出る。後ろで怒鳴り声が聞こえてくるが、オレはまだ怪我人なので無視して購買に向かう。
「煙草は吸わねえし、新聞でも買うか」
オレは購買のばあちゃんに500ベリーを支払って、先週の新聞を広げると、なぜかオレとジュラキュールが見出しのど真ん中に陣取っていた。
しかも『激突!?海軍少将と王下七武海の死闘の真相は!!!!』と如何にも裏のやり取りがありますという感じの文章に呆れながら、次のページに読む場所を変えるも『東の海を管轄とする海軍将校フルボディ氏、異例の中将昇任か!?』というものもある。
ま、まだ、オレは少将として───。
『此方、緊急放送です!王下七武海ジュラキュール・ミホーク氏と戦闘していたフルボディ氏について海軍本部のセンゴク元帥に言及したところ、フルボディ氏の昇格は事実であり、先日の死闘は昇格に値するのかを審査するためであったと宣言したようです!!』
「えぇ、なんでこうなるんだ?」
オレは平穏な東の海に居たいんだけどなあ……。