【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「昇格したくねえよぉ…!」
そんなことを言いながらガープ中将とセンゴク元帥、あと大将の三名にボコられて連れていかれたフルボディにオレは敬礼を送り、アイツの付き添いをする嬢ちゃんに全てを任せて、オレは原作修正に向かっている。
フルボディの写真に写っていたモッサリヘアーと長い鼻の特徴的な少年──ウソップの出身地であり、ルフィと出会ったシロップ村には催眠術を掛けたキャプテン・クロがいる。
「シロップ村か、懐かしいぜ」
オレはフルボディと出会う前に身に付けていた〝1・2の〟ジャンゴだった頃のコスチュームに着替えて、小さな島の中を歩いてキャプテン・クロを探す。
ルフィと戦って死ぬほどアイツは弱くねえし。
どうせ、どこかに隠れているだろ。
楽観的に考えながら森を抜けて、シロップ村の中を歩いていると三人組の子供と擦れ違う。ホントならコイツらに追われて、ダンスの盛んな島でフルボディと出会う予定だったんだがな。
「オレもアイツに巻き込まれて、あるべき歴史を外れ始めてるのかねえ?」
そう静かに呟いて、すぐに意識を切り替える。最優先事項はキャプテン・クロの戦力に加えること。今のオレなら〝杓死〟が〝見聞色の覇気〟で見える。
「貴様、ジャンゴ…!」
「これまた随分と手酷く負けたな、キャプテン」
怒りと憎しみの籠った眼をオレに向けるのは、刃折れの刀を手にしたボロボロのスーツ姿の男。トレードマークの眼鏡も割れ、見るも無惨な姿のキャプテン・クロにオレは溜め息を吐いた。
「オレの計画に狂いはなかったッ!お前さえ計画したときに来ていれば麦わらのガキにも負けることはなかったんだぞ!?」
無名のルーキーに負けたことが堪えたのか。キャプテン・クロは冷静さを失い、オレの胸ぐらを掴んで詰め寄ってくる。
「何故だ、何故オレを裏切ったァーーーッ!?」
「悪いな、キャプテン。アンタには拾って貰った恩義もあるが、大事な親友のタメなんだ」
そう言ってオレはチャクラムを取り出し、キャプテン・クロにもう一度催眠術を掛けた。今度の催眠はオレ以外の術者がどれだけ心血を注ごうと絶対に解けることはない。
「
ドサリと倒れるキャプテン・クロを抱き上げ、シロップ村の人達を集める。彼らはオレの抱えるキャプテン・クロに怒りを向けるが、それを制して彼らに話す。
「コイツの戦う力も記憶もオレが奪っておいた。ここにいるのは、アンタ達の知ってるクラハドールに戻った。もしも不安ならオレが、海軍支部のジャンゴが必ず駆け付ける。だから、こいつを殺さないでくれ!」
「すでにキャプテン・クロの恐怖を知ってしまった私達は、絶対に彼を信用することは出来ません。……ですが、貴方の気持ちは分かります」
群衆をかき分けて現れたのはキャプテン・クロの狙っていた資産家のカヤだった。その後ろには武器を構えた子供がいる。
「すまないな、嬢ちゃん」
「誰しもやり直す機会は必要ですから」
にっこりと微笑んだ彼女に頭を下げ、オレは次の目標たる「バラティエ」を目指すために小型船に向かって走る。かつての船長には悪いが、オレの相棒はフルボディだけなんでな。
「待ってろよ、
オレはルフィの仲間集めを手助けするために、意気揚々と荒波に乗ってルフィ達の使っているゴーイングメリー号を追いかける。