【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ありがとう!!
遠路はるばる〝偉大なる航路〟にやって来たガープ中将とオレは高額の賞金を与えられた海賊を狙って追いかけている。
あとオレの部下ではないが、ガープ中将直々に鍛えているというコビーとヘルメッポの二人は一生懸命に仕事をこなしており、じつに好感の持てる少年達だとオレは感心する。
どこかで聞いた気もするが気のせいだろう。
そんなことを考えながらオレはメリケンサックを嵌めて、ちょうど目の前を素通りしようとしているマラカスとドクロの海賊旗を掲げた海賊団──〝アミーゴ海賊団〟に跳び移る準備を始まる。
「ガープ中将、目標はあれですか?」
「すでに船長は〝覇気〟に目覚めとる。しかもソイツの〝見聞色〟は未来を見通すほど研鑽を積んどるというウワサじゃ気を抜かんようにな!!」
「マジかよ、すげえな」
オレはナックルを握り締める強さを増して、その未来を見通す〝見聞色〟を使える船長と戦えることにワクワクしながら船首を蹴り、空を蹴って一直線にアミーゴ海賊団の頭上を奪う。
「まずは挨拶代わりに一発だッ!!」
そう言って鉄拳を振り下ろそうとした、そのときだった。オレの身体に無数の糸が絡み付き、力任せに海面に叩きつけられる。
が、海面を殴った衝撃で再び空に跳ね上がり、オレを見上げて睨み付ける男を見下ろす。アイツがアミーゴ海賊団の船長ってわけか。
「なんで、ここにフルボディがいる?」
「どういう意味だ、とんがりアゴのパルコ」
「テメーも
「ふざけんな、オレをお前と一緒にするな」
メキシコ風の服装の男はオレやジャンゴと同じ転生者だと名乗り、この世界で暴れようと勧誘してきた。ジャンゴに出会わなかったら、きっと仲間に出会えたと喜んで手を取っていたんだろうが───。
「オレは海軍中将のフルボディだ!」
ガキン!とナックルを打ち鳴らし、全力のパンチを打ち込みまくる。いくら〝見聞色の覇気〟を鍛えてもなあ、信念の籠ってるパンチは防げねえんだ!
「ハリケーンボルトォッ!!」
まっ逆さまに突撃するように右のパンチを海賊船に叩き込み、力任せに破壊する。ラルゴは「ふざけんなよテメー!?」と身体を網に作り替えて、飛び掛かってくる。
しかし、頭網の中心部に頭を固定して、オレに向かってきたところを狙い、グルグルと遠心力を効かせた左のカチ上げるようなパンチを尖ったアゴにブチ込んだ。
「ブロンコ・フィストオォーーーッ!!!」
オレは何十回と空中で回転し、海面に落ちるランゴを見下ろしながら「テメーとは絶対に組まねえよ、もうオレには相棒がいる」とだけ告げる。
〈ハリケーンボルト〉
出典・リングにかけろ
日本ジュニア代表選手・香取石松の必殺技。
凄まじい跳躍力を活かし、落下のスピードと全体重を乗せた強烈なパンチを放つ。
〈ブロンコ・フィスト〉
出典・キン肉マン
正義超人・テリーマンの必殺技。
グルグルと腕を回しながら遠心力を効かせたテキサスの荒々しい鉄拳を叩き込み、ワイルドに相手をブッ飛ばすテリーマンの得意とするパンチ。