【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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ジャンゴ、笑顔の王国〝アーロンパーク〟に行く

コノミ諸島ココヤシ村のアーロンパーク。

 

原作では人間を相手に金銭を徴収し、天竜人の真似事を繰り返す〝ノコギリ〟のアーロンの率いる海賊団の拠点だが、ここでもフルボディというシリアスをブレイクしまくるヤツの影響を感じる。

 

「まんま遊園地じゃねえか」

 

オレはアーロンパークで売られていたシェイクをズゾゾゾッと飲みながら、ベルメールの姐さんとアーロンに指示を飛ばされ、せっせと慌ただしく作業を続けているアーロン一味を木の上に隠れて観察する。

 

なんとかサンジを唆してルフィ達を追い掛けるように説得することは出来たものの。アーロンパークが遊園地になってるんじゃあ仲間入りも難しいか?

 

そんなことを考えながらオレはジェットコースターの行列に加わるルフィ達に視線を移した瞬間、姑息そうな雰囲気の海兵を見つけた。

 

もう、いっそのことアイツらを宛がうか。

 

そう、すべては『ルフィとウタの再会を見届ける』というオレの目指すべき最高の光景を肉眼で見る野望のために汚職を繰り返す海兵には礎となってもらおう。

 

「海兵さん、ちょっといいか?」

 

「チチチチ、なにかね?」

 

1・2の(ワン・ツー)ジャンゴっ!お前らの考えを話せ」

 

「……オレ達はココヤシ村で捕まえたガキの命を対価に海賊アーロン一味を脅して、奴らの蓄えた金品を奪い取るつもりだ」

 

「海兵のクセに子供を人質に、だと?」

 

このままぶちのめしてやろうかと考える。

 

だが、サンジが加入しなければルフィ達の冒険は頓挫する可能性も高い。ゾロは確実に仲間になるが、ここでルフィがサンジとナミを仲間に加えてくれれば、無事に物語は進んでくれるはずだ。

 

「お前らは人間のリミッターを一時的に解除し、限界を越えた強さを得る。そして、オレと話したことも会ったことも忘れる、1・2の(ワン・ツー)ジャンゴっ!」

 

さっきと同じように催眠術を掛け直した瞬間、いきなり海兵はサーベルとピストルを抜き、アーロン一味に向かって突撃する。

 

「ベルメールの姐さんは不味いっ!?」

 

オレは重要な事を忘れていた事を思い出す。アーロンの近くには指示を飛ばすベルメールの姐さんがいて、必然的に海兵は彼女もアーロン一味だと思い込む。

 

「死ねええぇっ!!」

 

「なっ、くっ!?」

 

突然の出来事に対応の遅れたベルメールの姐さんにサーベルを振り下ろそうとする海兵にチャクラムを投げるのが遅れ、アーロンパークに鮮血が舞う───。

 

「シャハハハッ!随分と野蛮な人間がオレの国に紛れ込んでるじゃねえか。テメーら、死なねえ程度にソイツらをブチのめしてやれ!!」

 

しかし、それはアーロンの血だった。

 

彼はベルメールの姐さんを庇うように海兵に背中を向け、大きく斜めに切り裂かれた。ドクドクと血を流し続ける背中を押さえもせず、怒りに満ちた眼光を海兵達に向け、アーロンは怒鳴るように叫んだ。

 

アーロン一味に、麦わらの一味、そしてオレの強化した海兵がぶつかり、アーロンパークの中は凄まじい騒動になっており、遊園地に遊びに来ていた民間人も慌ただしく逃げ惑っている。

 

「やり過ぎたな、これは」

 

あとで謝りに行こう……。

 

 

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