【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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やっぱり秘密結社ってカッコいいよな

「アイボリー、この書類を頼めるか?」

 

「いいですよ、フルボディさん」

 

カリカリとガープ中将の行うべき書類整理をオレはアイボリーと一緒に片付けつつ、いつでもガープ中将が仕事できるように判子を押すところは残している。

 

そもそも自由奔放すぎるガープ中将の部下になったところでオレのやることは変わらず、基本的に海賊をブッ飛ばして治安改善の書類を審査し、まともな提案を上層部に送るというものだ。

 

こういう平和な日常を実感できるのは最高だ。なにより無駄に怪我するヤツはいないし。部下達も伸び伸びと趣味や特訓、市街地の見回りに向かってもらえる。

 

まあ、ガープ中将は無断で海賊をぶちのめしに軍艦をパクって何処かに行ったけど。

 

「フルボディさん、そういえば聞きましたか?」

 

「また新しいウワサか?」

 

「はい。アラバスタ周辺を荒らす秘密犯罪結社〝バロックワークス〟とルフィくんの率いる麦わらの一味が激突し、あの王下七武海のサー・クロコダイル氏を撃破したとのことです。」

 

「ジュラキュールと同じ王下七武海のサー・クロコダイルを倒したのか!?あのゴム風船になるのに苦労してたルフィも強くなったんだなあ……」

 

そんなことを話しながら書類を整理しているとオレ宛ての手紙を見つけ、差出人を確認する。ベルメールさん?どうしたんだ、いきなり手紙なんて?

 

「なになに?……ふむ…ふむ……えぇ?…」

 

いったい、ジャンゴのヤツは何をやってるんだ?とオレは困惑しながらもベルメールさんのところで死ぬ気の罪滅ぼしに励んでいるジャンゴの健康を祈りつつ、無事に帰ってきたら手加減無しの〝拳骨爆星(ビックバン・インパクト)〟を両手で一発ずつブチ込んでやるとしよう。

 

「フルボディさん、それって手紙ですか?」

 

「えっ、ああ、手紙だが」

 

「女性からですか?」

 

「女性からですかって、ベルメールさんからの「は?」……ど、どうしたんだ?」

 

アイボリーって〝覇王色の覇気〟を使えたっけ?なんてことを思いながら普段の真面目な顔のままオレに近付いてきた彼女はオレの持つ手紙を覗き込み、ジーーーッと観察した後、にっこりと微笑んだ。

 

「そろそろお昼にしましょうか」

 

「お、おう?」

 

なんだったんだ?

 

……そういや何時だったかジャンゴのヤツが「東の海には『恋はいつでもハリケーン』ということわざがある。いつかオレもお前もハリケーンに巻き込まれるといいな」なんて言ってな。

 

ひょっとして、これか?

 

そんなことを考えながら彼女の『浮気したら絶対に許さない』という感情を感知し、そういうことかと勝手に納得してアイボリーの頭を撫でる。

 

嫉妬してくれる君もかわいいなあ……。

 

 

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